雨 糸のように窓ガラスを下る雨粒 窓越しに見る景色は 白く煙って現実感がない 僕はここからどこへ行こうとしているのだろう 逃げてきた世界に向かっているようで苦笑した 雨は隠すよりも、現実を突きつけてくる そこにある濁りを見せつける でも強く洗い流されたなら 抱えていたものも洗われて 輝きを取り戻すだろう