占い師J ~19~ | infection  ~YooSu~

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「冗談ではありません。これを見てごらんなさい」



Jが押し出した水晶玉には、今まで見たことのない黒い翳りが見えた。

例えるなら、水晶が宇宙で、黒い翳りがブラックホールだろうか。

覗き込む俺までも、深淵に引きずり込もうとするかのように、翳りは脈動し、広がっていく。



「何ですか、これは」



「あなたがいつまでもはっきりしないせいで、こんなになってしまったんです」



「俺のせいですか?でも、俺が世界滅亡を引き起こすなんて信じられません」



Jを信じていない訳ではないが、さすがに話が世界滅亡となるとでかすぎる。

俺にそこまでの影響力があるとは思えない。

Jはそれには答えずに言った。



「あなたは彼を愛しているのでしょう」



ずばり言われて狼狽えたが、素直に頷いた。



「では、彼の居ない人生を想像してみて下さい」



彼の居ない人生?

考えて胴震いした。

そんなの想像するだけでも嫌だ。

彼が俺の側に居ないなんて、まるで世界の終わりだ。



「あっ・・・」



「ね、世界が滅亡するでしょう」



確かにそうだ。

俺はぶんぶんと頭を上下させて、Jの言葉に同意した。




To be continued.....



そうよ



ユス菌のない世界なんてー((>д<))←滅亡よ