「冗談ではありません。これを見てごらんなさい」
Jが押し出した水晶玉には、今まで見たことのない黒い翳りが見えた。
例えるなら、水晶が宇宙で、黒い翳りがブラックホールだろうか。
覗き込む俺までも、深淵に引きずり込もうとするかのように、翳りは脈動し、広がっていく。
「何ですか、これは」
「あなたがいつまでもはっきりしないせいで、こんなになってしまったんです」
「俺のせいですか?でも、俺が世界滅亡を引き起こすなんて信じられません」
Jを信じていない訳ではないが、さすがに話が世界滅亡となるとでかすぎる。
俺にそこまでの影響力があるとは思えない。
Jはそれには答えずに言った。
「あなたは彼を愛しているのでしょう」
ずばり言われて狼狽えたが、素直に頷いた。
「では、彼の居ない人生を想像してみて下さい」
彼の居ない人生?
考えて胴震いした。
そんなの想像するだけでも嫌だ。
彼が俺の側に居ないなんて、まるで世界の終わりだ。
「あっ・・・」
「ね、世界が滅亡するでしょう」
確かにそうだ。
俺はぶんぶんと頭を上下させて、Jの言葉に同意した。
To be continued.....
そうよ
ユス菌のない世界なんてー((>д<))←滅亡よ