街の上で 見下ろす街は どんな風に写っているのだろう 災いを巻き起こすものどもを 呆れて見ているのだろうか 空から見るものにとって 取るに足りない悩みを抱えるものどもを 憐れんでくれているのだろうか 少しだけ目線を転じれば 見える風景も変わる それを教えたくて 皆を見下ろしているのだろうか 暮行く街の 暮行く空で ずっとそんなことを考える