「うまくいくといいね」
「俺達みたいにだろ?」
ベッドの中でひとしきり熱情に耽った後に、まったりと彼の腕の中で過ごすこの時間が好きだ。
ほんの数ヶ月前までは、悶々とした気分だった。
同じグループの背の高い彼に気持ちをどう伝えればいいのか分からなかった。
嫌われるくらいなら、このままの方がいい。
家族で、親友で、厳密に言えばほんの少しだけ年下の彼は、だが頼りがいのある兄貴でもあった。
9人兄弟の末っ子で育った経緯から庇護されることには慣れているとは言え、俺を除いてすべて女ばかりの兄弟の末子では、庇護の意味も違う。
格好の遊びの対象として、彼女達は俺を可愛がった。
それは愛情に満ち溢れたものではあったが、このグループに入る前から友達になった彼の庇護は違った。
苦労を分かち合うだけではなく、弱みを見せる俺を時には優しく包み込み、また、時には厳しく叱責してくれた。
姉妹達とは違うその庇護に、甘えることの出来る幸運に感謝した。
「何考えてる?」
物思いに耽る俺の目を覗き込むと、ちゅっとおでこにキスをした。
「綺麗な目だな。そんな目をして何を思ってたんだ」
じっと俺を見つめる彼を引き寄せ囁いた。
「あなたを」
俺はいつでも君しか想わないよ。
To be continued.....
腐腐♪
ユンジェー(≧▽≦)←超好き