「ねえ、起きて」
「う、うーん」
ユチョンは寝返りをうつと、また寝息を立てだした。
いつも朝寝坊のユチョンが、明日は早起きして初詣に行こうと誘ってきたから起こしたのに、もう一時間以上こんなやりとりをしている。
「ユチョンったら、起きてよ」
布団の上に乗っかって、全体重を掛けてみるが、多少眉間に皺が寄っただけで目が開くことはない。
ユチョンの朝寝坊は筋金入りだ。
昨夜の言葉を信じた僕が馬鹿だった。
ふうっと溜息を吐くと、諦めてベッドから立ち上がった。
「もういいよ。僕、一人で行ってくるから」
「まっ」
「何?」
確かに口が動いたのに、それ以上の言葉は出て来ず、むにゃむにゃと唇が波打ってまた寝息が聞こえ出した。
「もう知らない!」
くるっと反転してベットに背を向け歩き出そうとした僕の手が、ぐいっと後ろに引っ張られ、その反動で僕はベッドに背中から倒れ込んだ。
大きく傾いだベッドに寝ていたユチョンの姿はなく、気付くとさっきとは逆に僕の上にユチョンが乗っかっていた。
「じゅんすぅ~一人にしないでー」
甘えた子犬のような声を出して、僕の首元に顔を埋めぺろりと首筋を舐め上げる。
「ひゃっ」
くすぐったさに身を捩った僕を、逃さぬように馬乗りになると、ユチョンは何故かパジャマをばっと脱ぎ去った。
「やっと初詣行く気になったんだな。さあ、早く着替えてよ」
「いや、着替えない」
「えっ、だって初詣行くんだろう」
「行くよ。ジュンスに」
「僕?」
「そう、俺のこれをジュンスのありがたーい場所に初詣させて」
そう言ってユチョンが指差した股間はぷっくりと膨らんでいた。
それから数時間、ユチョンは約束通り僕のあらゆるところに初詣を行った。
「ユチョンはいつもだけど、ジュンスが朝寝坊なんて珍しいな。なあ、ジェジュン、チャンミン」
「二人で初詣に行くって言ってたから、もう行ったのかも知れませんよ」
「そうだよ、きっと二人で行ったんだよ。さあ、俺達も初詣に行こうよ、ユノ」
「そうだな、行くか」
「あっ、あっ、ユチョン、やっ」
「いいよ、ジュンス、いって」
「あああっ!」
ユノとジェジュンとチャンミンが初詣に出掛けた頃、僕は今年初めていってました。
終わり
皆様!
初詣に行った方も、まだの方も、どうぞ、
正月休み一日でもいいから朝寝坊をしたいじゅんじゅんがお送りしました、今年最初のユス菌詣で小説です( ̄ー ̄)←どうしても朝早く起きてしまう

