「ねえ、内緒だよ」
「うん、絶対言わないよ」
他愛無い話で一晩中盛り上がったね。
君と過ごす時は、何をしていても楽しくて。
「もう口きかない」
「ふん、勝手にしろ」
つまらないことで喧嘩して、意地を張り合ったね。
お互い子供で、子供ゆえの正義感で君が折れるまで負けるもんかと思ってた。
「ごめんね」
「俺もごめんね」
少し時が経てば、何をそんなに怒っていたのかと馬鹿らしく、君と話したくていつも先に折れた。
「僕が悪かったんだ」
「ううん、俺が悪い」
結局いつも謝りっこで仲直り。
「さあ、遊ぼうぜ」
「うん」
ほら、すぐに元通り。
だって、僕らは友達。
僕らは家族。
僕らは、
「大好き」
唯一無二なんだ。
*唯一無二＝この世でただひとつしかないこと。