ユチョンと触れ合った唇を確かめるようにそっと拭い、僕は立ちあがった。
僕を見つめていたユチョンの表情が険しくなる。
怒る?
僕が?
ユチョンを?
「いいんだ。はっきり言ってくれ」
「困ってるのか。俺に気を遣って」
違う。
そうじゃない。
本当は僕の気持ちなんて分かってるくせに、悪い方悪い方へと考える。
僕と同じだ。
僕もユチョンから向けられる眼差しに、特別な意味を感じながらもうぬぼれだと言い聞かせていた。
「困るよな。突然だもんな。でも、俺」
困ってない。
ただ、夢見た告白はあまりにも突然で、ユチョンとのキスはもっと突然だった。
軽く触れ合っただけの唇は、熱を持ち疼いている。
言葉より素直に、ユチョンが好きだと疼いてる。
ユチョンの瞳に光るものが溢れた。
真摯な眼差しと、溢れる涙に、唇の熱は更に熱く胸を締め付ける。
言わなければ。
この気持ちを。
拙くてもいい。
ただ正直に言うんだ。
生まれて初めての告白に、涙が溢れる。
何故だろう。
何故涙が溢れるんだろう。
言葉では表せない気持ちが溢れて涙になるんだろうか。
ねえ、ユチョン。
教えて。
「愛って何?」
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
愛。
愛って何?
それは、きっとね。
ジュンスを見つめる瞳の中にね(〃∇〃)










