膨らめば膨らむほど
その侵食は激しさを増す
賞賛の声で覆いつくし
視界を曇らせる
気付いた者は
まるで異端者のように
踏み潰される
力の限り叫んでも
その声は揉み消される
それでも声を上げずにいられない
決して敵わないと分かっていても
ここで
この胸でその侵食を食い止めよう
たとえ轍に取り残されたとしても
きっと声を継ぐ者は現れる
例え小さな声だとしても、真実を語ればそれは道を開く。
勝ち負けを争うなど愚か者のすることだ。
嘘をついて賞賛の声を浴びるよりも、自分の言葉で自分の心を語りたい。
この世で一番自分を見ているのは自分なのだから。
人の目の中で生きている限り、安らぎは永遠に得られない。
闘う刃を持たなくても、屈せずに踏み止まれ。
轍の土に帰るとしても、誇りを失わずに済むのだから。
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この詩はじゅんじゅんの大切な方に捧げます。
色んな思惑が入り乱れ、心を痛めているその方にじゅんじゅんが掛けてあげられるのは言葉だけ。
戦っている時、人は誰も味方が居ないと感じてしまいます。
でも例えそれが事態を好転させることにならないとしても、じゅんじゅんは何の力も持たない小さな斧を振り上げその方の前に立ってあげたい。
大きな車の車輪に飲み込まれ、轍に取り残されてもきっとその方の心に微かな記憶だけは残せるはずだから。
笑顔の記憶を(^∇^)
蟷螂の斧(とうろうのおの)
蟷螂とはカマキリのこと。カマキリは進むことしか知らず、引くことを知らない。大きな車の車輪が迫ってきたとき斧に似た前足を振り上げて車を止めようとしたいう説話からの言葉。
転じて自分の実力も省みずに、強いものに立ち向かうことの例え。


