"何を伝えればいいかな。
いつも側に居てくれてありがとう。
皆、僕の事を天使って言うよね。
でも、僕にとっては君が天使なんだ。
神様が僕の為だけに遣わした天使だよ。
僕の気持ちが分かる?
上手く言えないけど、君に出逢えて幸せだよ。
僕が笑えるのは君が居てくれるから。
ありがとう。
いつまでも愛してる。”
「ジュンス。そんな所で何してるんです?」
「あっ、チャンミン!しー。静かに!」
「ジュンス!ジュンス!」
ユチョンが声を上げながらリビングに入って来た。
カーテンの影に隠れているジュンスが俺に向かって、しーと言うように口の前で人差し指を立てると、綺麗にカーテンの中に収まった。
「チャンミン、ジュンス知らない?」
俺は無言でカーテンを指差した。
ユチョンはにっこり笑ってカーテンに近づくと端を捲って覗き込む。
「ジュンス、見っけ♪」
「あっ!ユ、ユチョン」
「ジュンス、何で隠れるの?」
「か・・・隠れてなんか・・・・」
「そう?」
「う・・・うん」
「じゃあ、出てきて」
「ユチョン・・・」
「ん?」
「あの・・・読んだ?」
「ふふ。ありがとう、ジュンス」
ジュンスの顔が一気に朱に染まる。
ユチョンが捲っていたカーテンを引っ張って、また隠れようとするがユチョンが離さない。
「ジュンス、おいで」
カーテンの中からジュンスを引き寄せると抱きしめた。
「ジュンス、愛してるよ」
ジュンスの顔がますます朱に染まっていく。
「あんなに素敵な手紙を貰えると思わなかったよ」
「だ・・・だって・・・あの・・・」
しどろもどろで答えるジュンス。
「ジュンス、部屋に行こうか?」
「・・・・・うん」
ユチョンに手を引かれて恥ずかしそうに部屋に向かうジュンス。
2人を見送ると胸ポケット入れていた手紙を取り出してもう一回読んでみる。
「こんな手紙を書いといて、あんなに恥ずかしがるなんて」
思わず顔が綻ぶ。
今日はぺペロデ―。
親しい人にぺペロを贈る日だ。
安いお菓子なので気軽に贈りあえる。
でも、恋人達にとってはバレンタインのようなもの。
ジュンスはユチョンにぺペロと手紙をこっそり部屋に置いていた。
見つけたユチョンが手紙を読んでジュンスを探しまわっていたところだ。
俺?
俺様はユチョンが落とした手紙を拾ってあげただけ。
くせのあるジュンスの字。
すぐに分かったよ。
で、カーテンの影に隠れていたジュンスを見つけて、ユチョンに教えてあげたってわけ。
俺様ってなんて優しいんだろう。
ジュンスも思いきってやったはいいけれど、恥ずかしくて隠れていたというなんとも微笑ましい光景だ。
手紙は後でそっと返しておいてあげよう。
無くなったなんて事になったら、ユチョン半狂乱になるもんな。
「ユノ~、これ両端から一緒に食べようね」
「それは止めよう」
ユノとジェジュンがぺペロを手にリビングへ入ってきた。
2人だけ仕事が長引いて今帰って来たところだ。
「何で?そうやって食べるのが恋人でしょ?」
「馬鹿だな。ぺペロじゃなくてジェジュンを食べたくなるだろ?」
一瞬、目を見開いたジェジュンがユノの耳元に口を寄せて何か囁いた。
「ジェジュン、部屋に行こう」
そのまま、ジェジュンの肩を抱いてリビングを出て行った。
俺は寝るまでリビングで時間を過ごしてから部屋に戻った。
今頃、4人はぺペロの恩恵に与かっているだろう。
部屋に戻りベッドを見ると、不自然に布団が膨らんでいる。
不思議に思って捲ると、ベッドの上に大量のぺペロ。
"チャンミン。いつもありがとう。 ユノ"
"可愛いチャンミン。ちゅーしてあげる~。 ジェジュン"
"頼りにしてます。マンネ様。 ユチョン"
"あはは~、ゲームの相手してあげる~。 ジュンス"
4人からのメッセージカード。
くすくすと笑いながらぺペロを手に取る。
「仕方ないな。もう寝る時間だっていうのに。食べてあげますよ」
俺はメッセージカードを握りしめてポリポリと食べ始めた。
「おはよう。ユチョン、ジュンス」
「おはよう。ユノ、ジェジュン」
朝。
珍しく4人同時にリビングに集まった。
「いい朝だなー。なっ、ユチョン」
「うん。本当に」
ユノとユチョンが目配せする。
それを見て微笑むジェジュンと恥ずかしげに顔を伏せるジュンス。
と、ジェジュンが大声を上げた。
「ア―――――!」
「どうした、ジェジュン?」
「見て!キッチンのテーブル」
見るとぺペロの空箱が山積みになっている。
「チャンミンだな」
ユノが呟く。
ジェジュンがテーブルの空箱を片付けようとすると、突然くすくす笑い出した。
「どうしたの?」
ジュンスが近づいていく。
「皆、見て。これ」
ユノとユチョンもテーブルの側に行く。
空箱の山の一番奥にメッセージカードを添えたぺペロが置いてある。
"仕方ないから食べてあげました!愛してますよ、4人共!”
俺様が恥ずかしがり屋だって?
違う!
俺様はshyなだけだよ!
Fin
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皆様!
いやー、間に合いました。
本日は韓国ではぺペロデ―です。
親しい人にぺペロというお菓子を贈ります。
このお菓子、日本にもそっくりな物があります。
そう、ポッキーです。
日本でもポッキーの日になっています。
まだ、浸透してはいませんが、皆様にじゅんじゅん日頃の感謝を込めてなんとか小説をと!
思い付いて書き始めたのが記事上げ当日。
じゅんじゅん、すっかり
ぺペロデ―を書こうと思ったのは、小説で使う記念日の事を調べていた時。
その後、他の妄想に忙しくすっかり忘れておりました。
会社に行って日付印(仕事で使う日付の入った印)を押した瞬間、
それから妄想開始。
帰りのバスの中でプロットを立ち上げ一気に書き上げました。
今回はテーマはユス小説になっておりますが、主人公は愛するマンネチャンミン様でございます。
皆様。
せっかくの機会でございます。
普段はなかなか言えない感謝の気持ちをポッキーを贈って伝えてみたらいかがですか?
じゅんじゅんからのポッキーはいかがでしたか?
満足いただけましたかしら(//・_・//)
「えー、照れちゃって。日頃の感謝の気持ちでしょう?」←食べた
バキッ!!( -_-)=○()゚O゚)アウッ!
皆様。
メッセージカードのないポッキーは食べませんように"/(;-_-) イテテ・・・
皆!お口あーんして(^O^)じゅんじゅんからの愛のユス菌よ~(^∇^)






