アキラは目を見開いた・・・
起き上がり、辺りを見渡す。
(俺の部屋だ・・・・帰って来たんだ・・・・・・・・・)
アキラはノロノロと立ち上がり、(いつものように身体が重かった)洗面台に向かった。
髪は伸びたままだ・・・・
(夢を見ていたんだ・・・・そうだ夢だ・・・・現実にあんなこと、起こるわけない・・・・・)
シャワーを浴び、髭を剃る。時計を見ると、7時半だ。急がなくては・・・・・
7時45分には、家をでなければならない。
服を着て、いつものように重い身体をひきずるように、地下鉄の駅に向かった。
重い気持ちで、会社に行く。
アキラが、自分の部署のフロアに行くと、騒然としていた。
不信に思いながら、騒然としている、同僚に近づいた。
同僚は、アキラを見ると言った。
「おい、大変なことになったぞ!!」
「どうしたんだ?」
「中崎課長が、支店長を刺して、捕まった」
「えっ、それで支店長は?」
「かなり、ヤバイらしい・・・・」
「それから、まだ、詳しく俺たちには説明がないが、どうも、常務一派の大掛かりな横領と、ダミー会社への不正経理で摘発を受けているらしい・・・会社、ヤバイかもな・・・・」
「・・・・・・・・」
-3ヶ月後-
結局、支店長は亡くなった。会社は取締役の横領と、別口でのダミー会社への不正で、経営不振に陥り、大手の保険会社に吸収された・・・・
俺は、前よりも好待遇で残れた・・・・ありえないことだった。
そして、営業から、内勤に変わった・・・・
ノルマもない。残業代はつく。休みは取れる・・・・・
これが、むこうの世界の彼らのいう、責任なのか、それとも偶然なのか、俺にはわからない・・・・・
(完)