いよいよ秋色が濃くなってきましたね。

また来て下さった方、初めての方ありがとう。

 

クローバークローバークローバークローバークローバー

 

今年の夏は、我が家に初めてヨーロッパから1人の青年がホームステイにやって来ました。

 

うちにやって来た二十歳そこそこの青年は、とても礼儀正しかった!

 

「日本が大好きで、とても来たかったから、来れて嬉しい」

初っ端から、そんなことを言われ、なんだか嬉しくなった。

 

予定を立てるのは本人に任せて、あくまでも私は普段通りの生活を続けることにした。

 

朝ごはんを一緒に食べて、その日のお互いの予定を確認。私は、若い+外国人+日本が好き=アニメオタク、という偏見をいつからか持つようになってて、初日は秋葉原かなあなんて予想してた。

 

1日目

 

「今日は太宰治記念館にいくんだ」

「え?ほんと?良く知ってるね。場所わかるの?」

「うん、調べてきた」

そうなんだ?!ちょっと意外。

 

2日目

 

仕事から帰宅した私に、昼間見聞きしてきたことを楽しそうに語る青年。何冊か日本の小説を読んできたらしくて、質問責め合った。

 

「今日は、岡本太郎の美術館で、いろいろグッズを買い過ぎちゃった」と言って、岡本太郎の作品のミニチュアや絵葉書を見せられる。

 

「買い物してると、日本は猫グッズが多いねー、何か意味があるの?」

そうかも。気がつかなかったけど。

 

3日目

 

「今日は、家の周りを散策してみるよ。普通の人の生活ぶりを見たいし。あと、お寺にも行って見るよ。」

 

4日目

 

「ねえ、良かったら私の職場の六本木においでよ。六本木ヒルズで少年ジャンプ展やってるよ。マンガとかは興味ないの?」

「あはは、帰ったら友達に自慢できるね。じゃあお昼休みに行くねー」

例によって蜘蛛の下で待ち合わせ。

 

5日目

 

初日から元気に飛び回り、時差で眠いなんて様子もなし。

若さっていいなー

 

今晩は、ゆっくり夕飯でも食べに出かけようということになった。

 

「ねえ、なんで日本の小説家をそんなに知ってるの?学校じゃ教わらなかったでしょ?」

「僕の日本へ対する敬意だよ。せっかく訪れるのに何も知らないなんてね。だから来る前にいろいろ読んできたんだ。」

 

ひょぇー、よく出来た青年だ。きっと、ご両親が立派な方なんだろうなんて勝手に想像した。

 

ほんの1週間のホームステイだったけど、初めての日本を満喫してくれた様子で、次回は冬に来るからと言い残して青年は帰って行った。

 

会ったことはないけど、同じ息子を持つ母として彼の母親のことが気になり、帰り際に小さなおみやげを手渡した。

 

暫くして、それを手に微笑む彼の母親の写真が送られてきた。優しそうなお母さんだった。

 

なんだか大げさだけど、世界平和に貢献した気分になった。

 

アメリカ人のタレントが日本のテレビ番組に出て言っていたこがとても印象に残っていて、よく思い出す。

 

「海外に旅行に行ったり、暮らしたりするときに、僕は友達の家に遊びに来た気持ちでいるんだ。みんな友達の家に行くときは嬉しい気持ちでいるし、迷惑になることはしないし、友達の家族とも仲良くしようとするでしょう。」

 

良い例えだと思った。よそよそしくしていても旅は楽しめない。知らない国だし、もう来ないかもしれないしと好き勝手な態度をとればお互い嫌な気分になる。周りの人に友好的に接すれば、相手も打ち解けてくれるはず。

 

友達の家に「おじゃましまーす」って遊びに来た感じがちょうど良いと思った。

 

Song

https://www.youtube.com/watch?v=Za9LY6Q3EuI