【注意:一部ネタバレあり】
ここ数年連続して大河ドラマを欠かさず見てきて、今年こそはお休みしようと思ってたのに、また『ひかるくんへ』なんかもだらだら見てしまい、結局今日まで欠かさず見てしまった。
来年こそはお休みしようと思ってたら、来年の『べらぼう』は、主人公ではないがあの【平賀源内】を扱うという。
今年と来年の大河の共通点は、戦国時代でも幕末でもなく、人がバタバタ無残に切り殺されるシーンがないことで安心して見られることだ。逆に合戦や惨殺シーンがない大河は視聴率が低いそうだが、日本人はそんなに残酷なシーンを食事時に見たいのだろうか。いつも疑問に思う。私はあえて逆張りでいこうと思う。
平賀源内は教科書でもおなじみだが、多くの日本人はエレキテルと結び付けて認識しているが、あんなものは源内のごく一部の側面でしかなく、日本のレオナルド=ダ=ビンチと位置付けても良いほど多才で社会に数えきれない足跡を残している。一番有名なのは、”【ウナギのかば焼きを土用の丑の日に食べる】習慣を日本人に植え付けた”というのがある。史実がどうか分からないが有名な逸話である。
また、杉田玄白らがオランダ語の『ターヘルアナトミア』を翻訳して『解体新書』を発行したのも、最初は彼らが源内に翻訳を頼んだが、あまりの忙しさで源内が断ったので仕方がないから自分らでものすごく手間をかけて訳したという話もあるようだ。
社会発展に必要不可欠な人物なのに、晩年に誤解から人を殺めてしまい獄死してしまったのは甚だ残念でしかないが、大河ではどこまで掘り下げて源内を描くのか非常に楽しみである。
また、賄賂政治で悪評の高い田沼意次も出るようだが、本当に悪人だったのかは極めて疑わしい。幕府が仮にも老中だった者をくさす道理が分からないからである。史実では意次の息子田沼意知も江戸城内で惨殺されるが、その謎の首謀者が誰だったと描写されるのかされないのか。
いずれにしても、今回ほど放映前から楽しみにしている大河は初めてである。一部殺人シーンはあるかもしれないが、戦乱の大量殺人ではないので、そこは割り引いてよいであろう。
平賀源内は、歴史上の人物で大好きな4人の1人である。あとの3人は、ジョン万次郎と最上徳内、最後の1人は秘密、ということで。
戦国時代の三傑と言われる信長・秀吉・家康はいずれも人殺し集団の首領に過ぎないので、平和主義の私は大嫌いである。