大豆話 | Flog

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Frogの研究者の息抜きblog

--- since 01-06-07 ---

(総称)卵菌と云う生物が居るそうです(ぜのぱすは、恥ずかしながら、良く知りません・・)。

その中のフハイカビ類と云う仲間の、更に、その中のエキビョウキンと呼ばれる仲間のお話。

今回の主人公ダイズ茎疫病菌Phytophthora sojae)と云う奴は、
その名の通り、大豆の茎に悪さをする、病原菌です。

生物は、一般に、外界からの侵入者(高等動物なら、例えば、ウィルスやバクテリア、
或いは、原生動物などの侵入者)に対する抵抗性(所謂、[広義の意味の]免疫)を持って居て、
外敵から身を守る仕組みが備わっていますが、植物の場合、その役割の一端を、
RNAiと云う仕組みが担っています。

ま、具体的な仕組みは、脇に置いておいて(☜ 説明が面倒過ぎる・笑)、で、
ダイズだって、病原菌がやって来たら、何とかしようとする訳ですが、
何と、このダイズ茎疫病菌と云う輩は、植物が持つRNAiの働きを抑える
タンパク質を作り出していることが分かりました。

と云う論文をたまたま見掛けたのですが、ぅ~ん、仕事量が多いのは認めますが、
具体的なメカニズムに対する言及はないし、コレで良く載ったなぁ(笑)、
と云うのが正直な感想。

ま、其れは、其れとして、そうやって、植物の抵抗力を奪ってしまう訳ですね。
ま、相手の出方が分かれば、その対処法も、そのうち、編み出されて、
新たな農薬(或いは、日本人が、意味も無く極度に恐れている・笑)遺伝子改変植物も、
そのうち出て来るんでしょう。




あ”、因みに、昨日の続き。
赤い線を引いてみました。頭が二つ見えます?
見えたら、何となく、ほら、踊っている。
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