水飲法 | Flog

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Frogの研究者の息抜きblog

--- since 01-06-07 ---

最近の科学雑誌は華やかですね。

Cyber環境を前提とした誌面作りが、今や基本ですね。動画も豊富ですし、Cell(とその姉妹誌)は、論文の内容をまとめたビデオクリップも在ったりして、読まずして、内容を大雑把に理解するのに重宝ですね。

そう云う動画は、昔なら雑誌の購読者しか観れないのが常でしたが、最近は、ドンドンopenになって、YouTube等に投稿されていたりもします。

そんな動画のひとつ。

コウモリがエサの昆虫など小さい物を感知するメカニズムは、其れなりに分っている(ようです)が、池の表面のような大きな表面に凸凹がないような物体をどうやって認識するのかは謎だった(そうです)。

(ブルガリアの)野生のコウモリを捕まえて来て、水の表面に似せた表面が平らな金属板を置いた部屋に放ち、その様子をビデオで撮影し、スローモーション像を解析したところ、水と間違えて飲もうとする行動が観られた。現段階の仮説では、コウモリが水の真上に来た時にエコーが真直ぐ自分に跳ね返って来ることに依って、表面が平=水の上に居ることを感知するのでは?

面白いことに、未だ、野外で水に接したことがないような若い個体を使って実験をしても、同様に金属版を水と誤認することから、この行動は先天的に構築されている脳内のネットワークに依るものらしい、と云った内容の動画だす。

     

Tue, Nov 30