又長文 | Flog

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Frogの研究者の息抜きblog

--- since 01-06-07 ---

冬の嵐が来ています。朝からずーっと雨。風も強いです。

最近は、ディスポーザルの商品が氾濫しているので、乾熱滅菌なぞ、今や昔、この数年したことがありません、って、乾熱滅菌が必要な器具を使った実験をしていない、と云う話もありますが、まぁ、昔は、molecular biologyやmicrobiologyのテクニックを習い始めるに当たって、先ず、最初に器具の滅菌(この場合、前者と後者に於いては滅菌の意味合いが多少異なるのですが、それは置いておいて)から始める訳で、乾熱滅菌は、「いろは」の「い」でして、それが何かと問われれば、まぁ、早い話が、ovenで焼いて180-220℃の高温で滅菌すると云うもの、この他に良く使われるのが、オートクレーブ、と云う方法で、コチラは、圧力鍋で、高圧(2気圧)、高温(121℃)下で、蒸気で滅菌すると云うもので、皆さんも、ジャムを作って瓶詰めにして圧力鍋で滅菌したことがあるかもしれませんが、同じ原理で、そのちょっと大掛かりなもの、圧力鍋ですから、大きな声では云えませんが、例えば、イモを蒸かしたりとかも出来る訳で、その昔、未だ、学生実習などを担当していた頃、そう云う話をしたら、サツマイモを買って来て、本当に蒸かしやがった学生が居たなぁ、などと大昔のことを憶い出しましたが、えっとぉ、何の話だっけ、そうそう、両者は、目的に応じて使い分ける訳で、まぁ、どちらを使っても良い場合と、乾熱滅菌、或いはオートクレーブじゃぁなければ駄目なモノがある訳で、例えば、金属やガラスは乾熱滅菌で焼くことが出来ますが、液体やプラスチックなどは焼けないし、乾燥していなければいけないモノをオートクレーブで蒸気に晒す訳にもいかないしって、まぁ、大体は常識的に判断がつくものなんですが、世の中には、必ず、そういう判断が出来ないひと達が居て、多くの場合は『滅菌』と云う言葉に囚われている所為なのかな、と思うのですが、つまり、乾熱滅菌とオートクレーブはどちらも『滅菌』するもので、同等だと云う考えに囚われるんでしょうか、通常ならやらないであろう間違いを犯すひと達が少なからず居りまして、そう云う輩が犯す典型的な、そして、その結果、時には、機械を再起不能にしてしまう事態が、プラスチックを乾熱滅菌する、と云う、嗚呼、余りにも愚かな行為で、その結果、下手をすると火事にもなり兼ねない訳ですが、昨晩、それが起こりまして、夕方、プラスチックが焼ける様な匂いが立ちこめて来て、場所はどこか?と探すと、乾熱滅菌器から、煙がモクモクと(笑)、って、笑い事ではないのですが(笑)、いや、だから、そこは笑うとこではない(笑)、って、もう良い、まぁ、直ぐ電源を落として、取り敢えず、自然冷却させて、昨晩は放置しておいたんですが、今日、私は見てませんが、後始末をしたひとに聞いた話に依ると、デロデロに融けたプラスチックが固まっていて、取り除くのに一苦労だったようで、ご苦労様でした、なんですけど、そもそも、前にも同じ様な事故があったので(それで、再起不能になって、器械を買い直した訳です・笑)、扉には大きくプラスチックは入れるな!と張り紙がしてあったんですが、犯人曰く、だって、オートクレーブ出来るから(そう、当然、オートクレーブに耐え得るプラスチックと熱変形してしまうプラスチックがある訳です)、てっきり乾熱滅菌も出来ると思ったんだもん、と、おバカですねぇ、とこれで、また、長い一文ですね、え?、ワザとやってるな!って?、ハィ、そうです。

今日のブログは、この文を含めて、たった五文で構成されました。

Tue, Nov 16