心身共に大不調。なんかプチ鬱。
と云う訳で、ネタに困った時の書評。
『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』、私にとっての2作目の万城目作品である。
前回読んだ『鴨川ホルモー』とは、また、趣を異にした、新たなマキメ・ワールドが展開していた。
主人公の一人は、かのこちゃん、小学校一年生の女の子。もうひとりは、マドレーヌ夫人、因に旦那は、玄三郎。かのこちゃん一家と共に暮らしています。
あっ、夫人は猫で、旦那は犬です。
ま、敢えて云えば、現代版『我が輩は猫である』と云えなくもない。幸いにして、件の「名前はまだ無い」猫とは異なり、夫人は名無しではなく、毛色がその名のお菓子を連想させることから、かのこちゃんからマドレーヌと云う名を頂戴しています。
物語は、かのこちゃんの視点と、夫人の視点から語られ、それらが交差し、出来事の表裏を補い合い乍ら、心地良いテンポで進んで行く。
かのこちゃんとマドレーヌの視点からの物語が、それぞれ生き生きと描かれており、相変わらず作者の力量には感心させられる。とは云え、それが単なる想像力だけの賜物ではなく、謝辞に依れば、実際の小学校の先生や一年生達に取材をしているらしく、地道な努力の上に成り立っていることも察せられる。勝手な推測だが、作者は猫を飼っているか、飼っていたことがあるに違いない、それ程、マドレーヌも生き生きと描かれている。
本作は『鴨川ホルモー』(他の作品を未だ読んでいないので、他がどうかは知らないのだが)のような奇想天外な破天荒な展開ではなく、割とタンタンと進んで行くが、そこはやはり万城目、現実的にはあり得ない夢の展開も含まれて居り、対象読者は中学生以上となっているが、読み易い平易な内容の良質のファンタジーとして小学生でも充分に楽しめる。また、深読みをすれば、かのこちゃん一家を通した家族愛、 玄三郎 、マドレーヌを通した夫婦愛についても考えさせる大人の為の童話でもある。
具体的なストーリー展開については、敢えて書かないでおこう。是非、実際に読んでマキメ・ワールドを楽しんで貰いたいからである。ただ、ひとつだけ。結末は、どちらとも取れる終わり方となっており、続編の可能性も残されている。余韻が心地好い。
Sat, Sep 25
- 17:57 早くも頭痛が(笑)。怪我してるのに加えて、暑いなか、やはり無謀だったか。エンドルフィンが欲しかったんだが、却って、気持ち悪くなっただけだわ(爆)。
- 17:43 Completed (Run): Distance 4.01 km, Duration 0:35:15, Pace 08:47 min/km, Speed 6.8 kph. リハビリ開始。コレが限界。
- 16:58 まだ、33℃もある。
- 15:04 今日はfootballで、終わる迄、labへ行けず。
- 15:04 昨日買ったbrioche、今頃食すも、パサパサで不味し。
- 02:14 覚書き - Flog http://bit.ly/bPTXud #twitbackr