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Frogの研究者の息抜きblog

--- since 01-06-07 ---

Apomixisとは植物に於ける無性生殖の一形態。減数分裂を経ずに2nのままで卵が形成され、更に受精すること無しに発生することで、ゲノム数は2n のままに留まる。どのような仕組みでapomixisが起こるのか、その分子機構は、未だ良く分かっていないのだが、原因のひとつは減数分裂が正常に行わ れなくなることにある。

通常、卵や精子が形成される時は、減数分裂に依ってゲノム数が2nからnへ半減し、それ等が受精することに依り、受精卵はゲノム数が再び2nに戻る。

減数分裂の際に、父方由来のゲノムと母方由来のゲノムの間で組み替えが起こり、そこで遺伝子の多様性が生じ、結果、その生物種に遺伝子の多様性が維持さ れ、様々な環境の変化に柔軟に対応して種が存続出来る可能性が高まる。これが有性生殖を行うことの意義である。逆に云えば、有性生殖を続ける限り、子は親 とは違う遺伝子組成を持つことになる。これを実験的に近親交配を何代も繰り返すことにより、親と子の遺伝子組成の差がなくなった状態が純系である。農作物 の優良な性質を固定する為には、従来は、何世代も掛け合わせを続けることにより、優良な遺伝形質を固定、純系化して来た訳だ。

Apomixisでは、黙っていても親と子の遺伝子組成が全く同じになるので、もし、apomixisを人工的に起こすことが出来れば、育種上非常に便利である。

最新号のNaturecache )に、このapomixisのメカニズムに関わる(かもしれない)遺伝子の報告があった。卵形成の際の減数分裂に関わるSWI1遺 伝子が変異した植物個体は通常は実を結ばないのだが、稀に生じる種子から得られた植物体の多くは3倍体(3n)であった。詳しく調べて見ると、これは減数 分裂に失敗した(組み替えを生じていない、父方と母方由来の両方のゲノムを持つ)2nの卵と通常の半数体(n)の花粉に依って生じた個体であることが分 かった、と云う内容。

つまり、現段階では、未だ、卵だけで単為発生は出来ないのでapomixisは起きないが、生殖可能な2nの卵がたったひとつの遺伝子の変異に依って生じると云うことが示された、と云うところがポイント。これが、今後、卵単独で種子が形成出来る様になれば、人工的にapomixisが起こせるようになるかも、と云うことだが、道程は、まだまだ長いんじゃなぃかなぁ。


ん~ん、今回も、素人向けに解説しようと試みましたが、失敗ですね。何も噛み砕かれていません。ぺこり。


ところで、万歩計の秘密、分かりました。日本製の方が、数値が高くなることがある、その原因とは、何と‥‥

さて、答えは?
まぁ、皆さんの予想通りですよ、きっと。じゃぁ、明日。

今日の 世の中: 中国公安、国内混入を否定 日本警察に「深い遺憾」;タミフル効かぬインフル、国内初の集団感染 5人確認;イージス艦事故:航海長聴取で虚偽説明の疑い 防衛次官;艦長「申し訳あ りません」 目を赤くし頭下げ続け; 大学・学科新設書類にうそ 文科省、2法人を処分; 巡査長、少年3人に拳銃抜く 「態度改まらなかった」; 台湾代表団、韓国大統領式典出席できず 中国が圧力か;太陽系に第9惑星? 神戸大が理論予測 海王星の外側に氷の天体;「求む!宇宙飛行士」10年ぶり 開発機構が募集開始へ;企業の社会責任に国際規格 国際標準化機構が原案;最高値更新=ドル安に伴う為替要因で-NY金;国民64%がハマスとの対話路線を支持と、イスラエル紙

今日の瞬間最低体脂肪率: 23%
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13,763(13,937)