火の政治、水の政治 | 公認会計士・税理士 村形 聡 の経営夢工房

火の政治、水の政治

中国の春秋時代、

鄭の名宰相で子産という人がいました。

子産〈上〉 (講談社文庫)/宮城谷 昌光



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彼は死ぬ間際に、後継者である

子大淑に対してこう言いました。


「あなたには、政治に対して、

厳しい態度で臨んでもらいたい。


例えば、というものは、熱く、恐ろしいものだから、

人が近づいてこないため、実際に焼死する人は少ない。


反対にというものは、冷たく、優しいものだから、

人は近寄り、その結果、水死する人が後を絶たない。


ところが、子大淑は、子産の言いつけを守らず、

寛容な政治を行ったところ、

侮られて盗賊が増えてしまったという話です。



子産は、徳による寛容な政治

一番良いと考えていましたが、


寛容な政治というのは、

徳を持った秀でた政治家にしかできない


つまり、寛容な態度で人民を治めるというのは難しいので、

凡人は、次善策として、厳しい態度で政治に臨んだ方が、

却って人民のために良いということを説いていたのです。




会社経営を行っていると、

寛容か、峻厳か、

こういうことで悩む方も多いと思います。


しかし、この子産の教えは、

素晴らしい示唆に富んでいますネ。 \(゜□゜)/