麹町中学校、と聞いてピンと来た方。
一度でも法律系の勉強をした方だと思います。
麹町中学校内申書事件
私が大好きな判例で、めっちゃ面白いので紹介します。
要約すると、
麹町中学校のとある中学生(男子)が、学校で「麹町中全共闘」を名乗る。
機関紙「砦」を発行する。
文化祭では「文化祭粉砕!」を叫んで他校生と共に校内に乱入、ビラをまく。
学校側の指導、説得に応じない。
↑の内容を内申書に書かれてしまい、高校受験に失敗。
この内申書は内心を評価し、不利益を生じさせたので賠償請求する。
という事件です。
この中学生。
インパクト凄い。
私が先生だったとしても、内申書悪く書きたくなるレベル。
というか「学園祭粉砕!」って何?
粉砕してどうしたかったの?
さらにこの事件、
めちゃくちゃ重要な判例で、ちょっとでも法律系の勉強をしてたらテキストに必ず載ってきます。
歴史の教科書でいうと「邪馬台国の女王卑弥呼」くらい最初の方のページで、重要事項として出てきます。
この中学生、法曹界の歴史に名を刻んでしまっているのです。
この裁判の歴史的・社会的意義はさておき、おばさんは心配になりました。
この男の子大丈夫?
ちゃんと高校行けた?
ちゃんとした大人になった?
君の中学生のころの黒歴史が、四半世紀たった今でも法律系受験生に読み継がれているよ?
半分ハラハラ、半分ワクワクしながら、私は勉強そっちのけでWikipediaを調べはじめました。
すると、なんと。
彼は衆議院議員になり、現世田谷区長さんになっていました。
まあ、ご立派な先生になられて…!
私の心配は杞憂でした。
そして、今、麹町中学校の校長先生がこんな本を出しています。

この校長先生の元だったら、彼ものびのびとした中学校生活をおくれたのかもしれないなぁ、と勝手に思いをはせました。
学園祭を粉砕しても許されたかは。。。
どうなんでしょうね?
しかし麹町中学校、今も昔もキャラが濃い。