昨夜は、夜な夜な都内の医学部の
先生ご夫妻と会食をしておりました。


興味深かったのは、新千円札にもなる
北里柴三郎さんの意外な出処。


北里氏は、東大出、ドイツ留学、
その後研究を重ね、日本における
細菌学の父と呼ばれています。


しかしながら、  やや異端なところが
あり、しばし、東大では煙たい存在に。


その折、北里氏の能力を見出し、
研究所設立までをサポートしたのが、
かの福沢諭吉氏でした。


福沢諭吉氏のおかげで、北里氏は
飛躍の道を辿るわけですが、


福沢氏の没後、今日の慶應義塾大学
医学部を創設し、基盤を作ったのが、
なんと北里氏でした。

北里氏は、福沢氏への恩を生涯忘れ
ることなく、学部の繁栄に精を尽くし、
学部長として勤め上げた10年以上の間、
無報酬で現場を取り仕切りました。


そんなお二人が、日本の紙幣となり
引き継がれる。


なんだか、新千円札への敬意を
持って接しなきゃいけない気に
させられました。

大事に使わなきゃ、です。