今朝、

車のエンジンをかけたら、

車のナビが、

「今日は、サラダ記念日です」

と言いました。


いつもはわりと聞き流す

この毎朝のフレーズも、

今日ばかりは耳にとまりました。


雨で学校まで送っていく途中の車内で、

隣に座っている娘に、

もちろんサラダ記念日を知らないであろう娘に、

このあまりに有名な、

俵万智さんの歌を教えてあげました。


「この味がいいね」と君が言ったから

七月六日はサラダ記念日



素敵でしょ、

素敵だね、

と娘と言い合いながら、

久しぶりに聞いてもやっぱり素敵だ、

と改めてその感性に感服しました。



日常の何気ない中にこそ、

大切なものはある。


そんな風にまとめるとつまらないけれども、

詩歌にすると、

その一瞬が、感情が切り取られて、

瞬間冷凍にしたみたいに心に運ばれて、

心の中で、

じゅわっと溶ける。


日々のことに忙殺されないように、

心が鈍感にならないように、

大切なものをいつも感じられるように、

と、

久しぶりに触れた俵万智さん(の歌)に、

改めて教わった気がしました。