毎年心待ちにしているプロ野球
ドラフト会議。

指名される選手と球団の折々の
心模様に複雑な色味を感じ、
ついつい見入ってしまいます。


ですが、この会議において、
ひとついけ好かない構図が
あります。

局側の要請なのか、それとも
みんなでその瞬間を分かち合い
たいからなのか、

候補選手の後ろにチームメイトが
大勢でその瞬間を待ちわびている
光景。


あれが痛々しくて。。
指名されなかった場合のことを
考えたら、あれだけ持ち上げて、

チームのヒーローを、
たちまち晒し者にしてしまう。


ヒーローの心の傷を
心配にならないはずがありません。



昔から、一生懸命やってる人間を
茶化す奴が大嫌いでした。

人が見て欲しくないだろう場面は、
敢えて視線は外す。
オトナの当然の仕来たりですよ。

僕は学生時代、どうしても踏ん切りが
つかなくて、下手くそなのに、
高校の最後に巨人のプロテストを
受けに行きました。

あれで、僕は本物の野球とお別れ
できました。命を懸けて没頭できる
他の何かを探す決心ができました。


に比べれば、晒し者になる
候補選手はまさに野球エリート、
もしくは、真の努力家です。


そんな宝から、安易に着ぐるみを
剥がすようなやり方は、絶対に
辞めていただきたいのです。

武士に一分有り、です。


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