三年間、息子は小学校の友だちとテニススクールに通いました。
  お友だちはテニスも上手で頭も賢く、来月からは都内の私立中学に通います。さらに、彼はうちの息子をとにかく想っていてくれ、例えば学校で洗濯バサミを持って行く日には、うちの息子が忘れるだろうからと、わざわざふたつ持ってきてくれるほどの気の利く男の子でした。

  そんな惜別の春、息子は、彼との別れにこっそり文房具を買って、昨日の最後のテニススクールで手渡す予定でした。
  にもかかわらず、そんな大切なときに、大切なプレゼントを、息子は持って行き忘れてしまいました。

  ところが。
最後のテニススクールから帰ってきた息子の手には何やら袋詰めされたプレゼントが。。。





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  その彼は、親御さんから与えられた予算で、野球を続ける息子のために、グローブパンチャー(主に新しい皮の張ったグローブを柔らかくする道具)をプレゼントしてくれたのです。


   来月から硬式野球のチームに息子は加入するため、先週新しい硬式用の皮の固いグローブを買ったばかりで…

   改めて、友情っていいな、純粋な想いって反対給付を求めないんだなって、つくづく親子で感動してしまいました。


   虫博士くん、新しい環境で誰も友だちはいないだろうけど、自分がどうしても行きたいって言ったんだってね、ずっと応援してるから、君に幸あることを遠くから祈っています、本当にありがとう。