先週末、

思いがけず急性胃腸炎による

吐き気頭痛発熱に襲われ、


もう今日はごはん作ったり

一切無理だ~ゴメンね~と、

子供たちに家事放棄宣言をして

床に臥せっていたところ、

お昼すぎ頃、

娘が手製のスープを

枕元に運んできてくれました。






これ読みな、と

本2冊付きで。


小言を言うと倍にして言い返してくる

面倒な年頃の娘ですが、

まぁまぁ優しいところもあるんです、

ほっとしました。



娘のお弁当を含めると、

私は毎日家族の朝昼晩の分の

ごはんを作る訳なんですが、

ありがたいことに家族が美味しいと

食べてくれるので

栄養バランスを考えながら

頑張りすぎず時には手抜きもして

毎日続けることにしています。


このごはん作り、

そういえば、

中学校の頃の若い男の先生が、

「君たちが成人して家を出ていくまで、

君たちのお母さんは

何千回もごはんを作る。

だから母への感謝の気持ちを

毎日ノートに書いて提出しなさい」

と言って、毎日ノートを先生に

提出させられ、

あまのじゃくだった私は

その善意の押し付けみたいな

やり方が気に入らず、

先生に抗議したりしてたなぁと

思い出しました。


毎日感謝はしてるし、

ごはん作りもありがたいと思ってるけど、

母への気持ちはそんな単純なものじゃない、

仕事しながら家事をしてくれる

尊敬だったり、

こういう風にしてほしいという

願望だったり、

色んな複雑な気持ちがあるけど、

何でそれを

ノートに書いて先生に

見せなければいけないのだ??

という反抗でした。


結局私の反抗は聞き入れられず、

その内省という名の宿題は1年間

続いたのですが…。


今、たとえば娘が

薄っぺらなありがとうの言葉を

ノートに書いて先生に見せるより、

こんな風に

手作りスープで

直接表してくれた方が

よっぽど嬉しい。






やたらとニンジンたっぷりな

スープ。


朝から何も食べていない胃にも

じんわり染みて、

優しい味がしました。