NHK深夜に年明けから始まった、「ノーナレ」。題名の通り、ナレーションのない、フィクションのない世界、どう感じるかは視聴者に委ねる名番組です。


今回は、ミシュランで二つ星を獲得しためくみという石川県野々市市の40代の素敵なご夫婦の物語。

店主は、仕入れのため、七尾港まで、毎回片道100キロをかけ魚を目利きに伺います。

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当然、市場の仲買人からは、魚の玄人の称号が。奥様いわく、魚の「変態」と言われるほどの固執ぶりが見事で、まさに職人ここに極まれりの世界でした。


で、その変態さんが捌く魚の下処理を見ていたら、大洗のピカイチに美味しい刺身を出す居酒屋のご夫婦を思いだしました。


魚を美味しく提供する店は共通して魚の神経を締め、血合いを丁寧に抜き、適切な塩分温度管理を施します。


その徹底した下処理があってこその鮮度、同じ魚でも上手と下手は、天と地ほどです。


そんな大洗の魚のプロは、一昨年体調を壊してから、お店を休んでいます。

いつも美味しく刺身と焼き鳥を提供してくれてたおじちゃん、いつもニコニコレモンサワーを作ってくれるおばちゃん。年に一度は、大工町の割烹に招待してくれ、美味しい料理のどこが美味しいのかを僕らに教えてくれていました。


体調が良くなったら、またお店を復活させて欲しいです。そんなにムキにならなくてもいいから、適当にやって欲しいです。

でも適当は無理なんでしょうね、
職人の世界に一度足を踏み入れたら、やり通す、だから、あんなに繊細な刺身が出来上がるんですね。