昨日の黒田の引退発表については、青天の霹靂でした。まさしく霹靂が直撃したような、それはショックな男の決断でした。

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最初に思い出したのは、神宮球場のショップにぶら下がっていた赤ヘルの15番の少し小さめなユニフォーム。娘にジャストサイズで現品しかなく、どうしても譲って欲しくて、無理をお願いしたのですが、都会のアルバイトの姉ちゃんには僕の黒田愛は通じませんでした。

で、いかに黒田が男らしいか。
それはもう表情、声、仕草、想い、振る舞い、全てに滲み出ています。行動の全てに理由があって、弱きに思いを馳せ、強きに立ち向かう、大野投手、津田恒美投手、先輩方から脈々と受け継がれてきた広島の魂がここにありました。

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1996年のドラフト2位でしたね。
その頃を巨人に例えれば、

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とっくにみなさん引退していますね。
これを見て思い出しました。

1995年のドラフト6位、小林くんは、水戸農業のエースでした。公式戦で対戦したこともあります、僕ら、高校3年生のときです。

高校野球が終わったあと、野球をきちんと諦めようと、よみうりランドに巨人のプロテストを受けに行きました。そこにいました小林くん。彼は、受かったんですね、もちろん下手くそな僕らは玉砕しました、すっきりしました。

そんな時期からずっとプロ野球選手だった黒田さん。男のくせに泣き過ぎだと思います、体でかいくせに繊細だと思います。でも、そんな黒田さんが僕らは大好きです。
長らくのマウンド、本当にお疲れ様でした。


その後野球を諦めた僕らの人生。捨てたもんじゃないですが、野球以外に初めて打ち込むものを見つけたうちの事務所経営は、残念ながら、本当にまだまだです。

みなさんに事務所を褒めて頂く機会は多いです。本当にみなさん認めてくださっているし、応援して頂いています。期待の大きさもすごく理解しています。けど、実情は、まだまだ不充分で恥ずかしく情けなく悔しくなります。うちの事務所は、人と話さなくていい、人と向き合わなくていい居心地の良い事務的で無機質な場所とよく勘違いされますが、本当は人を真っ先に感じ、人を想い、人に傷つけられてもまた人を信じれる人間でしか務まらない職場です。自己実現をしたくて入社したのに、そんなことをさておいて、自分に関係するすべての方のために自分を犠牲にあくせく働いていたら、なぜか自己を実現できている、不思議な職場です。そんな想いを胸に生きていれば、いつか黒田さんやイチローさんが開けた世界の爪楊枝の先のひと摑みでも見えるんじゃないかなと、いつも完成形を目指してああでもないこうでもないと、スタッフ同士で向上していたいのです。そんな毎日は、黒田さんの偉大な軌跡には敵いませんが、それはそれでいいもんなんですね(^^)