先週のバースディは、タイガースの
若手育成のコーチとして、久しぶりに
縦じまのユニフォームに袖を通した
掛布雅之氏の特集でした。

解説者時代と同様、相手に技術を伝えるときの
物言いは、実にシンプルで分かりやすい。
難しいことをどれだけ平易に相手に
伝えられるかが、その人の人間力だと
思っているのですが、掛布氏は、
やっぱり苦労人の天才でした。
その折、
阪神の2軍キャンプの取材中、
ある選手がテレビに登場しました。

狩野捕手。
というか、僕にとっては、狩野の弟。
彼の兄貴は、大学時代、
八王子のバイト先で、何年も一緒に
焼き鳥屋で勤めていた仲。
お互い高校野球出身者だったので、
すぐ意気投合しました。
弟が群馬の地方大会で特大の長打を打ったときも、
弟がプロ野球選手になったときも、
弟が結婚した時も、
弟に子どもができた時も、
いつも応援してきました。
特に、阪神のドラ3で指名を
受けたときは、感慨ひとしおでした。
矢野、城島の影に隠れ、
正捕手としてレールに乗って育てられることは
なかったのですが、
いつもひたむきに、
まじめに野球をしている生き様は、
今でも一ファンとして
誇りに思っています。
野球選手としては、
晩年を迎えてきました。
もうひと花咲かせてもらって、
ぼろぼろになるまで、
野球人生に打ち込んでほしいです。
彼が野球を愛している限り、
ずっと遠くから応援しています。
元気そうで良かった。