いつもと違う確定申告。
去年は、180度違っていましたが、今年も異様。
「床下(浸水)ですか?床上ですか?」
そんな質問ばかりしなきゃならない確定申告なんて、
想像もできませんでした。
税務署のお手伝い、確定申告無料相談会に行った
ときのこと、なんの証拠もなくひどい被害にあったおばあちゃんに
なにげなく、
「では、一部損壊の被害ですね」
と決めつけたら、
「あなたは、私の部屋(の惨状)を見ましたか?」
・・・困りました。
雑損控除は、被害直前の時価をベースに
ことが進むので、認識の違いにより、到達するゴールに
違いが出てしまいます。
商工会の相談会、最初の相談者が、
津波被害あり、東電賠償あり、地震保険収入あり、
帳簿津波で流れ証拠なし・・・、
毎日が自分たちを試される出来事ばかりでした。
唯一頼れるのは、自分たちの常識と社会正義。
時価があいまいなんだから、損失もあいまい、
そんななかの判断は、自分たちの常識に委ねるしかありません。
これほどまで、自分たちの能力を試される申告書は
もうないと思います。
東電の補償。ちっちゃなうちの事務所だけでも、ウンゼン万の
請求をしました。ほぼ受け入れて頂きました。でも、喜べません。
補償されるほど、商売自体が疲弊しているんです。。。
被害にあった損失の申告はとても多いです。
しかし、義援金を支出した寄付金控除は数えるほどしかありません。
これが今年の確定申告です。 これが、現状です。