一昨日、娘と見たテレビ番組、
『ダイワハウス スペシャル 世界の美都で発見!秘宝ミステリーツアー』
(ABCテレビ:19:04~20:54)
【わずか3分で33億円になった奇跡の名画】
のお話は、とってもドラマチックでした。
久々に、
テレビを見て得した気持ちになりました♪
なのでちょっと、
紹介しちゃいます(^-^)/
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ベルギー・ブリュッセルの男爵フレデリック・ロランが、
画廊で見つけた、とある1枚の絵。
男爵は、これはフェルメールの絵だ!とその絵を買うのですが、
画廊の主人も「これはフェルメールに似せて描いた偽物ですよ」と言うし、
修復を頼んでもあちこちで「これは偽物だからできない」と断られます。
それでも、この絵が本物だと信じ続ける男爵は、
ロンドンの老舗オークション“サザビーズ”に、その絵を持ち込みます。
サザビーズの担当者も、これはフェルメールだ!と確信し、
権威ある鑑定機関に持ち込むのですが、結果は「贋作」・・・。
それでもあきらめなかった2人は、
ロンドン大学の研究者に鑑定を頼みました。
鑑定を担当した教授は、
まず、
この絵にフェルメールの特長である青色の染料が使われていることを発見します。
「ラピスラズリ」の鉱石を粉にした染料で、
これを使って描いた青の鮮やかさは「フェルメールブルー」と呼ばれています。
フェルメールブルーが特長の作品その1
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『真珠の耳飾の少女(青いターバンの少女)』1665~1666年頃
作品その2
その絵が本物であることを決定付けたのは、
カンヴァスの組織の模様です。
というのは、当時カンヴァスは、
長い布を絵の大きさに切って、木枠にはめて作っていたそうで、
教授はフェルメールの全ての絵のエックス線写真を見比べて、
鑑定していた絵のカンヴァスの繊維が、
フェルメールの『レースを編む女』という作品のカンヴァスと、
切り口を合わせると、
模様がぴたりと一致することを発見したのです。
ようやくこの絵が本物であることが証明されたのです
その作品はコチラ
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そして、
2004年、サザビーズのオークションで、
何と、33億円で落札されたのです!!
偽物だと、誰にも見向きもされなかった絵が、
数十年の時を経て、
本物だと認められた瞬間でした。
ただ、残念なことに、このオークションの数年前に、
ロラン男爵は亡くなってしまったそうです。
この瞬間を、誰よりも楽しみにしていただろう男爵。
ロラン男爵が、画廊でこの絵を買わなければ、
フェルメール作品だと信じ続けなければ、
この絵がフェルメールの作品として公の場に出てくることはなかったことを思うと、
なんてドラマチックなストーリーなのでしょう、と思うのでした。