ここのところinc.は「プレイアデス」にフォーカスしていましたが、今年1月28〜30日は、久々の「inc. percussion days」でした!
フェスティバル形式で、打楽器奏者を中心とする音楽家、そして地域の方・一般の方どなたでも参加でき、共にたっぷり音楽に浸るイベントです昇天

今回は一都三県を飛び出し、愛知県豊橋市にある豊橋市民文化会館での開催!
芸術監督の加藤訓子さんと、inc.でリーダー的存在の篠崎陽子さんのふるさとです✨

コロナ禍で色々と難しい状況のなか、訓子さんをはじめ、会場スタッフさま、関係者の皆さまの多大なるご協力により開催することができました
ありがとうございます!赤ちゃんぴえん

豊橋での熱い3日間、ほくほくの様子の前編を、inc.古参メンバーの富田真以子がレポートさせていただきますオエー


エントランスでの、悪原至さん、東廉悟さん、戸崎可梨さんによるクセナキス作曲「OKHO(オクホ)の熱演でイベントは幕を開けました!

続いてホールのなかに入り、「みんなのための公開講座」スター

クセナキスの「プレイアデス」の各楽章を、今回は日替わりで取り上げ、どんな仕掛けのある曲かを訓子さんが解説をしながら、inc.メンバーによる演奏を聴いていただきました。
初日は太鼓の楽章 Peaux(ポー)


演奏だけを聴く機会はあれど(この曲については、それも極めて少ないですが!)、解説付きで聴けることはほとんどないので、この作品を面白さを知ってもらう、とても良い機会になったと思います。
とっつきにくい(けど魅力のある)音楽ほど、聴き方をある程度フォローすることで、楽しんでもらいやすくなるのではないでしょうかにっこり


そのあとはリハーサル室にて、篠崎陽子さんによる「みんなのためのワークショップ 弾いて運動!マリンバでトレーニング」を開催🙌
こちらはinc.でお馴染みのワークショップとなっています!
身体を動かしながらリズムを感じたり、マリンバを弾いてみたり、陽子さんの明るく優しいファシリテーションで、みなさん笑顔になれますうさぎのぬいぐるみ

そしてふたたびホールに戻り、「演奏家のための体験クラス バッハを弾く会」が開かれました。
こちらもinc.が始まった当初から定期的に開催されており、今回は久しぶりでした。
同じ曲を違う奏者の方の演奏で聴き比べをする場面もあり、その音色や歌い方、解釈の違いがとても興味深かったです。

そして初日最後は、「加藤訓子バッハを弾く。
各曲趣の異なる「歌」と「踊り」があり、それぞれの音色と躍動感に魅了されました。
最後の「シャコンヌ」は、アレンジも演奏も、これまでに聴いたことのないもので衝撃を受け、ビリリと痺れました..!(今回が初披露であったと後から知り、さらに驚き)


▲穂の国とよはし芸術劇場PLATさんTwitterより拝借しましたカメラ


ふとん1

ー2日目!

この日は「演奏家のための体験クラス 和太鼓に挑戦!」でスタート筋肉

ご指導くださったのは、「志多ら」の鬼頭孝幸さん、大脇元さん、福家さくらさん!

志多らは、愛知県北設楽郡東栄町を拠点に活動されている和太鼓集団です。
今回ご参加いただいた方々は20〜30代の同世代。
メンバーで共同生活をして日々鍛錬されているという没頭具合と、仲間との関係性に憧れますよだれ



太いばちで思いっきり打ち込む感覚は、ふだん私たちが叩いている西洋の打楽器とは大違いです!
和太鼓を叩くときのポイントなどのお話や、太鼓を打つことで返ってきた感触からは学ぶことばかり。
訓子さんご自身がおっしゃっていたように、「プレイアデス」を通して訓子さんが私たちに伝えてくださっていることと重なる要素を、和太鼓奏者ならではの視点と表現でお話しくださり、理解が深まりました。

また、和太鼓を聴いて、観て、「かっこいい!」と思う理由、そう思わせる裏付けのようなものを初めて知ることができました。



続けて、谷本麻実さん&中野志保さんによる「みんなのためのワークショップ 打楽器と遊ぼう!立ち上がる



小さな子どもから大人まで、皆さん見たことのないさまざまな打楽器に興味津々。
お気に入りの楽器をひとつずつ持って、楽器による会話を楽しんだり、
金属の楽器と木の楽器のグループに分かれ、その違いを味わいつつ、いっしょにセッションして盛り上がりました!
富田もサポートで入らせてもらい、地元の方々との交流を楽しませてもらいました花


▲左より、富田真以子、谷本麻実、中野志保、細野幸一


お昼をはさんで、午後はプレイアデスの公開講座、鍵盤の楽章 Claviers(クラヴィエ)
私はシロフォン(木琴)を担当しました。
舞台でinc.メンバーとこの作品を演奏するのは昨年6月のめぐろパーシモンホール公演ぶりでしたが、皆さんとせーので音を出したら感覚はすぐに思い出し、今回初めましての楽器の調子やホールの響きを感じ取りながら、楽しく演奏できました!
やはりやればやるほど、おいしい作品ですくちびる


...と、ここまででも盛りだくさんですが、
この続きは、良き音楽仲間で友人のかりん(戸崎可梨)にバトンタッチします!手
次回、豊橋レポート後編も、お楽しみに〜!

(富田 真以子)