★天皇の、思想とは無縁の、学問的存在意義 | 仏説現象学教授のブログ

★天皇の、思想とは無縁の、学問的存在意義

国家概念象徴化し国家概念象徴場(=国家概念場)たる天皇家に貼り付いて、最早改変不可能な磐石不変の実体的国家概念として進化を遂げた結果として、国名の後に国家体制の属性を示す言葉を入れる必要が無い人類史上最も進化した国家システムの進化段階に在るのは世界中で唯一、国家概念象徴体たる天皇を戴く日本だけである。

改変可能な国家体制の属性を捨て切れていない【~共和国】【~王国】はアイコン表現であり。【日本国】は磐石不変のシンボル表現である

★補足★日本以外にもニュージーランドやインドなど国家体制を表示していない国名も存在するが、これらの国々は、国家概念【国家と言う言葉から思い浮かぶ様々な心的形象の象徴=国家観念象徴】の磐石の貼り付けとして1600年以上かけて進化した日本の皇室のような≪権力とは無縁の国家象徴体たる概念場≫が無く、天皇の様な明確な概念体(=観念象徴体)が存在しない為、国民が国を実体的に把握する為には、むしろ国名をアイコン表示すべきところであるが、
未だ確たる統一的な国家体制をアイコン表示するまでに至っていない国家体制進化論における途上国である。

■アイコン=象形文字=指し示す対象の形をそのまま真似たモノ=記号であるが指し示す対象の属性がまだ残存している。属性を断つと消えてしまう不安定な存在(例えばリンゴの形のアイコンは毒リンゴのような色と形に表示すればリンゴの概念に悪い属性を、美味しそうな色と形に表示すれば良い属性を、都合に応じて意図的に貼り付ける事ができる)

■シンボル=共通概念の概念場として完成の域に達した文字や印=在ると反って正しい実体認識に障害となる無駄な部分を削ぎ落としたモノ
=指し示す対象属性から解き放たれた自由な概念表現が可能な記号や印(マーク)。(例えばリンゴ・APPLEなど、特定の文字の組み合わせによって表現された記号や社印・ブランドマーク)。
対象の属性と完全に分離しているが故に対象の実体的把握が仮にできなくなったとしても(つまり対象が目の前に存在しなくても)、揺らぐ事無く重要な意味を持って存在しつづける事が出来る。
つまり、最早、消す事の叶わぬ磐石の存在。

■アイコン(A共和国・A王国)は進化し⇒シンボル(A・A国)となる

★補足★国旗は一見、不変の概念のシンボルのように思えるが実は属性概念を説明的に表現したアイコンである。例えば星条旗も不変の概念のシンボルではなく州の数が増えれば星の数も増える、それ自体説明的意味合いを持つアイコンなのである。したがって属性概念を表現したアイコンである(A共和国)の国旗は其の属性概念を説明するアイコンであり、属性概念の無いシンボルである(A国)の国旗は説明不要に進化したアイコン、即ちシンボルなのである。


我が国に於いては、既に800年前の鎌倉時代において、≪国家元首≫たる≪帝ミカド≫はアイコンである≪王≫からシンボル(国家象徴)である≪天皇≫に進化した。この、世界に類を見ない尊崇すべき≪象徴王・象徴元首≫たる≪天皇家の惣領≫を国家秩序の要として戴く≪象徴君主制封建主義国家≫即ち、所謂≪象徴天皇制国家≫こそ、将来、衆愚民主主義ではない、地方分権の完成した理想的な民主主義を実現可能にする国家システムだったのです。

★≪象徴君主制封建主義国家≫に≪近代憲法≫が導入されたとき人類史上最も進化した真の理想的民主主義国家は誕生する。これを立憲象徴君主統治大統領制と呼ぶ
具体的には都道府県知事を完全な封建領主として分権し、知事と国会議員から国民投票で選出された大統領を、≪絶対的尊崇対象である国家概念の象徴たる天皇≫の下に帰属させる国家システムこそが、人類究極の理想的民主主義国家を現実のものにするのです。

この意味で、アメリカの移民の民衆主義に根ざすフランス革命で高らかに謳われた民主主義は、世界中に愚かな平等思想に基づく国民皆兵の国家総力戦を理論的に可能にした衆愚民主主義(=民衆主義=ポピュリズム=似非民主主義)であり、

日本の象徴君主制封建主義に近代憲法を取り入れた立憲象徴君主統治大統領制が実現するであろう≪理想的な真正民主主義国家≫には進化し得ない古いタイプの民衆主義の進化した一形態に過ぎないのです。