少し悲しいお話になりますが…
ショックすぎて、リアルタイムで書けなかったのだけど、
実は、パンナさん亡き後残っていた3匹のアルビノコメット(金魚)、ノエル、スノーホワイト、ショコラのうちの2匹が、今年の春過ぎ頃、他界していました。
水も綺麗にして、うん、元気だな、異常ないな、綺麗だな、と確認していたはずなのに、一番元気だったスノーが突然病気を発症。おそらく、マツカサ病。
プロでも恐れるというほど、発症してしまったら完治が難しいと言われる病気で、パンナさんで長い闘病や復活を経験していたので、なんとか出来るはず、と治療は試みたけど、あっと言うまでした。
そして、スノーを葬儀屋さんにお願いして送り出して、「でも、せめて2匹は無事でよかった…」と水槽を見た瞬間、え………正直、絶句しました。さっきまでなんともなかったはずのショコラに、さっき見送ったばかりのスノーと全く同じ症状が…なんで気づいてやれなかったのかと、本当に、水槽の前で絶望しました。
一番小さくて、病気がちだったけど、何度も復活してくれていたショコラ。薬浴治療もスノーより長く頑張って、一度は復活の兆しを見せてくれたので、この子はこのまま助かるんじゃないかと淡い期待を抱いたけれど、次の朝見たら、亡くなっていました。
たかが金魚…て思うかもしれないけど(ずっと私のブログを見てくれてる人はそんなこと思わないと思うけど)命が消える場面を見るのは、たとえ金魚でもつらいし、とても疲れる。
ましてや、1週間に2度も葬儀屋…とても疲れて、皆さんにご報告もできませんでした。
そして、先日…たぶんもう金魚は飼わないと思うので、私にとって最後の金魚だったノエルが、急死しました。「え?なんで…?」ていう状況で、治療の術もなく、突然亡くなってしまった。
そして、私の部屋から水音が消えました。
もう10年近くぶりぐらいじゃないかな…私の部屋から、リモートとか録音とかしてると「結構うるさいね」て言われたり、初めてうちに来た人には「これ、寝る時とか気にならない…?」て言われるほど結構大きな、モーターと水の音と、金魚たちの泳ぐ水音と気配が消えるのは。
金魚たちがいないと、部屋ってこんなに静かなんだ…自分の部屋じゃないみたい。違和感すごい。
今は炎がいるから大丈夫だけど、だいぶ前にたまたま金魚すくいでもらったから飼ってた金魚が亡くなった時に、体調を崩したことがあったんだよね。私は過去に精神的な持病を持ってしまってるから、今はもう普段はなんともないけど、急に環境が変わって部屋が静かになったことで、無意識に外のちょっとした物音が気になったりして、神経過敏になってしまったんだろうね。それでまた金魚を飼った方がいいんじゃないかと言われて、それ以来、ずっと金魚を飼うことになった。
だから、炎がうちに来るまで、金魚たちには本当に助けてもらったし、怖い夜の静けさから私を守ってくれていたし、「金魚なんてただ泳いでエサくれっていうだけなのに何がいいの?」て言われても、ただそこにいて、泳いで、毎日エサくれって言ってくれればそれでよかった。
金魚たちのいない部屋って、とっても静かだ…
空の水槽に水張ってエアレーションしてたってモーターの音も水音もするんだけど、小さくても生き物がそこにいるのといないのは全く違うんだよね。
でももうしばらく金魚は飼わないです。引っ越しするからね。
引っ越しする時、大阪までどうやって運ぼうか、普通の引っ越し屋ではムリだろうから専門の業者を調べようか、それとも車レンタルして自分で運ぼうか…て考えてたのに。
先日とある人たちにその話をしてたら、「それって、金魚が今を選んで旅立ったのかもよ…動物って、そういう不思議なとこあるよ。死期を選ぶっていうかさ…」て言われたんだけど。私を慰めるために言ってくれたんだと思うけど、、私が引っ越すから、もう炎がいるから、自分たちは必要ないと思った…???だとしたら、私はとても悲しい。どんなに大変でも、引っ越し代がかかっても、絶対連れて帰るつもりだったのに。
でもその話聞いて、ふと思い出したことがあって。昔、私が祖父母の家にお世話になっていた時に、私が育ての親と公言していた優しい大好きなおばあちゃんが亡くなったんだけど、おばあちゃんが入院して、亡くなる1週間前に、家で飼ってたおばあちゃんのインコが突然死んだんだよね。え?なんで??て感じで。でもその後おばあちゃんが亡くなった時に「あぁ、あの子はおばあちゃんが寂しくない様に、おばあちゃんを先導するために、旅立ったのかな…」て、なんとなく思ったんだよね。
まぁ、そうだとしたら全く嬉しくないけど。確かに引っ越しは楽になったけど…でも、不思議な話に当てはまるとしても、これは絶対に私の至らなさのせいだよ…ごめんなさい。
でも、私の東京生活にはずっとずっと金魚たちがいてくれて、水音が流れていた。私はそれを絶対忘れないから。今の東京の生活の記憶と共に。
パンナがいて、ノエル、スノー、ショコラがまだ小指ぐらいの大きさだったころの水槽風景。
つらいから今でもあまり写真は見れない…一生私の神金魚、パンナコッタ。
しっぽが長くてルビーの様にキラキラした紅い目で、妖精の様に美しかった、アルビノコメットたち。
最後の一匹になってからのノエルと炎。
ちなみに、水槽の上にはガラス板+炎が乗っても割れない様に金網が張ってあって、絶対水槽の中には手を入れられない様になっていましたが、炎は金魚たちに絶対手は出さなかったし、それどころか、数日間、ノエルがいなくなった水槽の前で、珍しく大きな声で鳴いていました。
金魚たちのことが案外気に入ってたのか、いつもするモーター音や水音がなくなったから「ここ、なんか変だよ!」て言ってくれてるのか…なんか切ないというか、申し訳ない。猫が絶対に金魚を襲うなんて嘘だね。私がいない時はずっと2人でお留守番してたんだもんね…ごめんね。
動物たちは、人間が思ってるより、ずっと優しい。
悲しいお話になってしまいましたが、最近私が金魚たちのことをあまり書かなくて、引っ越しして金魚は…?とか、炎がいるから金魚はもういいのか…?とかうやむやになるのも嫌だな、と思ったので書きました。命を預かるというのは、いつかくる悲しみや辛さと引き換え。そして金魚1匹でも世話もかかるし、病気になったらお金も時間も余分にかかります。でも、彼らがくれる教えや優しさや愛情は絶対です。だから私はまた炎に手を伸ばしたんだろうな…パンナさんが死んだ時に、もう新しい生き物は絶対に家に入れないと誓ったのに。でも、金魚たちと炎のおかげで、今私はとっても幸せです
まずは、金魚たちに、一生分の感謝を…




