毎日、同じ場所に立っているおじさんがいます。
寒くっても、暑くっても同じ場所に立っているおじさんが。
私は、毎日バスの中からそのおじさんを見ています。
彼は、この国の中心にむかって、沸沸と静かに怒りを煮えたぎらせながら、
来る日も来る日もその怒りを訴えるかのようにた立っています。
この怒りのパワーは、まだまだ小さくってこの国を動かすことはないかもしれない。
おじさんはそれをわかっていてながら、毎日そこに立っているのかもしれない。
左の薬指に光るゴールドの指輪が示す人たちは、
泣いているのか 呆れているのか 怒っているのか
それとも誇りに思っているのか 尊敬しているのか 愛しているのか
私にはわからないけど、おじさんをそうさせる何かと、おじさんの後についている大切な何かを守るために、
おじさんは人生を毎日同じ場所に立ち怒りを訴えることに捧げているのだと思います。
彼の冷めた目と熱い情熱がとってもかっこよくて、いつも涙がでそうになります。
おじさんのしていることは、知らない人には全くもって響かないし、客観的に地味かもしれないけど
実は、とても勇気のある行動で誰にもまねできないことだと思います。
私たちが見て見ぬふりをしていることに、まっすぐなおじさんはヒーローだ。
いつの日か自分のすべての五感でおじさんに接せる時が来ることを祈ろう。
そして自分の幸せだけじゃなくって、人のことも考えられる人になりたいと思う。






