移動中に恩田陸さんの『「恐怖の報酬」日記』を読んだ。
飛行機大嫌いで通称「海外旅行処女」の恩田さん。
その初海外旅行の紀行文がこのエッセイ集のメインです。
行先は、イギリスとアイルランド。
旅先でのできごとを書きつつも
引き合いにだされる
恩田さんがこれまで読んできた本や
東京での会社員生活で経験したことについての
文章がすごく面白い。
そして行先がイギリス、アイルランドっていうのもイイ。
毎日パブでビールを飲んでいるのもイイ。
さすが恩田陸さんと思う。
なぜこんなにも恩田陸さんの作品が好きなのかすごく腑に落ちた。
好みが、似ている。
行動パターンが、似ている。
恥ずかしながら私も拙著『マグル式<ハリー・ポッター>魔法の読み解き方Ⅲ』に
なんの為にもならないハリポタゆかりの地を訪ねた紀行文を書いてます。
これから行ってみようと考えている人の役にはまったく立ちません。
毎日パブで飲んだくれていることを書いているんですから。
わたしは普段から自意識過剰気味だけど
海外旅行にでると本当に過剰になってしまう。
そんな状態で手書きの日記なんて書いたら
自分につっこみを入れ続け、
読み返すと苦笑するしかない自嘲なメモができあがる。
そして、自分以上に周り(現地の人)にも突っ込みをいれたくなる。
日本語が通じないという一点において
周囲との壁が厚くなるから
サングラスをかけているかのように
気楽かつ、しつこく人間観察をしてしまうのだ。
そんなところが、恩田さんの文章からも伝わってきてうれしくなってしまった。
そうそう、恩田作品といえば素敵過ぎるタイトルに
いつも胸をきゅうっとさせられていたのですが
なんと「タイトル先」だという!!
タイトルを決めて、そのタイトルにあう物語を書くそうな。
すげー、やっぱ天才作家といものはこうなんだな。
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