「セレブリティ」
監督ウディアレン


ウディアレン節炸裂。
律儀なのかいい加減なのか分からない
分裂症的な人物造詣、
しゃべりまくったかと思えば
ふさぎこみまくる
躁鬱的演出。

「アニーホール」のテイストを上手く引き継ぎつつ、
芸能界の複雑な人間関係がユーモラスに描かれ、
主人公の苦悩は深まる。

最後のワンカットに全てが
凝縮されている。

お見事。


ディカプリオも素敵でした。


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「パコと魔法の絵本」

とある病院に関わる人々を巡るファンタジー。

突飛なファンタジーと過剰な演出は最初はハナについたが、
主人公オオヌキの苦悩と優しさを表現するには
最適なバランスだったのではないかと思い直し、見直した。

とっても感動的でいい作品です。

妻夫木扮するヤク中患者のエピソードに
泣けた(笑)

日本のCGアニメーションもなかなか負けてませんな。
今回は使い方が抜群に良かった。


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「ライトスタッフ」

1960年代宇宙飛行事業の草創期を描いた作品。


英雄を英雄的に扱うことについての恐怖を感じる。
特に宇宙飛行士たちの家族は
善意的な英雄視装置の中で
狼狽を隠せない。
彼らの必死で肩を強ばらせる様子には
胸が張り裂けそうになる。


しかし飛行士たちは
それらを明るく笑い飛ばし、
見事宇宙への突破口を切り開いた。
これこそがまさに
必要とされた「適した資質」だったのだろう。

全編それが貫かれていたが故に、
爽やかな傑作と相成ったのではないかと思う。

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