コストブッシュ・インフレは経済理論だけでは解決できない

FRBのパウエル議長は、👽コストプッシュ・インフレにもかかわらず、利上げというデマン ドプル・インフレ対策を行い、主流派経済学者もまた利上げを支持した。彼らの誤った判断の 根源は、主流派経済学にあった。

主流派経済学の理論モデルは、インフレとしてデマンドプル・インフレのみを想定し、 コス トプッシュ・インフレを含めていなかった。また、政府と中央銀行は、貨幣の供給を財源の制 約なく行うことができるということを理解していなかった。さらに、😔需要が供給を生むことへ の理解も不十分であった。

これに対して、ポスト・ケインズ派は、インフレが問題になるのは、多くの場合、コストプ ッシュ・インフレであると考えている。また、変動相場制の下では、自国通貨を発行する政府 (及び中央銀行)は、貨幣の供給を無制限に行うことができることを明らかにしている。 もっ とも、政府支出には資金の制約はないが、実物資源の供給には制約されている。ただし、供給 制約は、企業や政府による投資によって緩和することができる。そして、需要の拡大は供給を も増やすのである。


供給が需要を生む=一般均衡理論=セーの法則
(誤った経済理論)