気象庁は、台風の進路予報において、予報そのものに加えて、予報の信頼度に関する情報もお伝えしています。予報の信頼度に関しては、台風の中心が70%の確率で入ると予想される範囲を「予報円」として表現しています。また、台風の中心が予報円内に進んだ場合に風速25m/s以上の暴風となるおそれのある範囲を「暴風警戒域」として示しています。
 気象庁は、予報円の大きさと予報の信頼度の表現について、以下のとおり改善を行います。

【改善1】予報円及び暴風警戒域を絞り込んで発表できるようになります
 平成30年に運用を開始した新しいスーパーコンピュータの利用や数値予報モデルの改良及びその利用手法の改善によって、近年、台風進路予報の精度は向上しています。これを踏まえ、最新の進路予報の検証結果を用いることで、予報円の半径をこれまでよりも平均して約20%小さくすることができます(別紙1参照)。これに伴い、暴風警戒域についてもより絞り込んだ予報が可能となります。

【改善2】予報の信頼度をより的確に表現する形で発表します
 予報円の半径を算出する手法を見直すことで、従来よりも予報の信頼度をより的確に表現した予報円及び暴風警戒域を示すこととします(別紙2参照)。

 今後発生する台風について、これらの改善を行った進路予報を実施します。