9月中旬、伊丹市立美術館で開催されていた、『みんなのレオ・レオーニ展』に行って来ました
国語の教科書にも登場します。
絵本作家として有名ですが、実は、彼が絵本作家としてデビューされたのは50歳手前のこと。
お孫さんのために作られた作品が最初でした。
子どもの頃から芸術家になりたいという夢を抱きつつも、実現するのには長い年月がかかったのだそうです。
と言っても、20代からデザインの仕事はされていました。(でも、20代前半は、全く違う仕事をされていたのだとか。)
今回の展覧会は、絵本の原画だけでなく、アートディレクターとして活躍されていた時代のグラフィックデザインや絵画・彫刻等の作品もたくさん展示されており、とても新鮮でしたし、そこにも彼のセンスの良さや発想の豊かさが溢れていました
そしてそして、なんと!
幻とされたスイミーの原画も来日!!
絵本に採用されている絵とは少し異なる大変貴重な原画を観ることができ、嬉しかったです
レオ・レオーニ氏の作品は、水彩・油彩・コラージュ等、様々な技法で描かれているのですが、スイミーは、モノタイプと呼ばれる版画技法の1つで作られていて、その技法についても、詳しく紹介されていました。
ここで、お話の内容について少しだけ…。
スイミーは、「小さな魚が集まって、大きな魚を追い出した」という最後のシーンが印象深く、「協調性の大切さ」を1番に伝えている作品と思われがちです。
確かに、私も子どもの頃に教科書で読んだ時はそう思っていましたし、もちろんそれも伝えたかったことの1つではあるのですが、大人になって読んでみると、他にもっと大切なメッセージが込められているということに気が付くんですよね。
捉え方は人それぞれなので、詳しくは書きませんが、長い間自分探しの旅をしてきたレオ・レオーニ氏だからこそ、生み出すことができた作品なんだろうなと納得させられます。
スイミーを懐かしいなと思われた方、是非大人になった今、読んでみてください!!
ちなみに、私が1番好きな作品『フレデリック ちょっと かわった のねずみの はなし』もオススメです
こちらにも、奥の深いメッセージがたくさん込められています。
ちなみに、これは、最後のシーンで仲間達からの拍手を浴びて、照れているフレデリックさん
15時半に入館して、退館したのが18時前
ゆっくりじっくり作品も絵本も堪能させていただきました