雨、雨のバラード、雨の御堂筋、雨の慕情、銀の雨、京のにわか雨、雨の物語、

九月の雨、雨に泣いてる、たどり着いたらいつも雨降り、雨やどり・・・など。

雨と昭和歌謡は相性が良い。

 

 

 

平成になってから、雨の歌で思い出すのは、ASKAの「始まりはいつも雨」ぐらいである。

その曲も、雨という単語が入るだけで昭和歌謡のように聞こえるから不思議だ。

 

 

 

ポジの象徴の太陽、その対極に位置する雨。

昭和歌謡の心地よさは「ネガの肯定」にあるように思う。

 

 

 

時代が「根暗狩り」の風潮に染まったのは、80年代に入ってからである。

「暗い、は悪だ」

フォークからニューミュージックへ、テレビでは空っぽのアイドルのお遊戯が繰り返し放映された。

テレビから雨の歌が消えたのは、その頃である。

 

 

 

 

 

それが時代の要請なのか、はたまた何者かの策略なのかは今もってわからない。