五月雨「鳥肌が立つ」という経験は、そうそうできるものではない。あれは確か5月だったと思う。 雨がザァザァ降りしきる中、母がひとり洗濯物を干していた。その光景を見た時、両腕に鳥肌が立った。やはり常人の理解を超えている。 発想の飛躍はギャグ作家の生命線であるが、私なんぞ足元にも及ばない。この4コマは、その母に向けてのオマージュである。