特別講演

1.探究 奈須正裕先生(上智大学総合人間学部教育学科教授)

・探究の歴史は古く、本来的にはアカデミックな学習を裏付ける役割がある。現在の探究は生徒の「情緒」的で学業との関連づけが弱い傾向がある。

・文化遺産と生活がつながること、経験的に学ぶというデューイの思想がある。

・生活の知恵の教育に科学的な裏付けをもたせる。科学と生活の実践的統合。

 

2.探究 久野弘幸先生(中京大学教養教育研究院教授)

・自分の問いの持ち方はどの学問分野のディシプリンに似ているか?

・教員の役割は「生徒の問いを磨く」「探究の質を上げるための働きかけ」

 

3.探究 郡司直孝先生(桐蔭学園中等教育学校教諭)

・「課題を仮説に設定し直そう」課題を仮説に設定し直すという取り組みだ。「早寝するためにはどうすればいいのか」という課題では、何をどう探究するのか、あいまいである。それを「平日夜10時までに就寝するためには、8時までに夕食を終えるとよいのではないか?」という仮説に置き換えることにより、「すべきことが分かり科学的に検証できる」ため、指導者が助言やアドバイスがしやすくなる点にも触れた。「課題」→「仮説」→「自立」という探究を自走できる生徒の力を作るために、仮説を立てる具体的な方法として思考ツールを紹介した。

 

4.英語「生成AIを使った授業準備や授業の方法」 安河内哲也先生(東進ハイスクール講師) 

 

チャットGPTのプロンプトの活用例

プロンプト例1

CEFR A2 レベルで富士山に関する英文を書いてください。英単語100字以内でお願いします。→レベルと語数を指定する。

プロンプト例2

この英文の重要単語を10個選び、発音記号と日本語訳をつけた表を作ってください。動詞は原形にしてください。固有名詞以外の単語は小文字で始めてください。名詞は単数形にしてください。→条件付けを丁寧にする。

プロンプト例3

この英文の内容理解を試すための、4択問題を5つ作ってください。具体的に指示を出す。たたき台であることを意識して使う。

プロンプト例4

問題の解答と日本語訳、詳しい解説を日本語で書いてください。

 

Amazon Polly

英文をコピペして貼り付ける。ニューラル音声を使う。テキスト読み上げ機能を使う。これで考査のリスニング問題を作ることができる。MP3になる。

 

紙データはどうすればよいか?

OCRを使う。Google Lens で写真をとってコピー・ペースト。テキスト化できる。

スマホにもチャットGPTアプリを落としておけばそこでも問題を作成できる。

月20ドル。4.0を使う価値はある。

 

生徒が書いた手書きのあしらい。

生徒に写真を撮らせてテキストデータにさせる。コピペして、プロンプト「この英文の文法的間違いと解説を箇条書きにしてください。さらにより自然な英語表現を提案してください」ここまで生徒にやらせる。音声で仕上げさせる。

 

エッセイについても、間違いと解説を箇条書きにさせる→表になって出てくる。

 

プロンプト例5)修正前のエッセイをCEFRに照らして評価し、日本語でコメントとアドバイスをお願いします。

・「文法・語彙」「論理的構成」「コミュニケーション」という評価基準にしたがって評価が出る

プロンプト例6)

・B2レベルにリライトしてください

プロンプト例7)このエッセイを読んだ人からの質問と回答の会話を英語で作ってください

・ライティングを発展的な学習につなげることができる

プロンプト例7)ストリクトとシビアの違いを教えてください

・試す問題を10こ作ってください

プロンプト例8)東西冷戦の終結の経緯に関して、博士と小学生の対話形式で分かりやすく教えてください。→オーディオブックとして活用することもできる

 

プロンプト例9)英語が苦手な日本の高校1年生を教えています。CEFR A1 レベルです。英語のリスニング力を高めるペアワークのアイデアを10個提案してください。

→できるだけ詳しく前提条件を示す

・◯番の活動の具体的な手順を細かい手順に分けて説明してください。

 

プロンプト例10)この活動で使うワークシートを3種類準備してください。日本語の訳もつけてください。

 

プロンプト例11)この活動をおこなうために教師に必要な英語のセリフを場面ごとに詳しく作成してください。日本語もつけてください。

プロンプト例12)この活動を研究授業でおこないます。見学者用の指導案を書いてください。背景としてのリスニング活動の重要性を示し、日本語で書いてください。指導案のなかには使用する英語の実用を引用して詳しく手順を説明してください。

 

これから必要な力は

1.プロンプトエンジニアリング

→こんなプロンプトを書いたら何がおきるかな?と考える

2.タッチタイピング

3.英語ライティング力

 

安河内先生の夏季合宿の授業内容

・エッセイを書かせる手順

1)インプット(新聞記事などをもちいて日本語と英語まじりで対話させたり、スモールトークなどをして導入する)

2)解答例を肯定、否定を一例ずつスライドで提示し、みんなで学ぶ時間を作る。

3)「組み換えペアワーク」最初はペアワークの組み換えをするたびにウォームアップをしてからおこなう(May I have your name, please?など)。じゃんけんして順番を決める。活動は立っておこなう。

4)トピックについて勝った人から交互に話す(ジャパニーズイングリッシュOK)。教員は机間巡視をおこなう。3人グループがあるときは3回やって2人組はもう一回おこなう。

5)インプット(トピックについてセンテンスレベルで重要と考えられるものをディクテーションをおこなわせる。3回で聞き取ることができるレベルの英文(=新出の表現をまぜる)を選択し、そのあとヒント付き=単語の最初のアルファベットのみかいてあるとか、の穴あきスクリプトなどを活用してリプロダクションさせる)

6)リスニングコンプリヘンション(意見を交換しているある程度の長さのスキットを聞かせる)

7)スクリプトを生徒同士で読む会話活動をする。

8)リスニングコンプリヘンション2に備えてフレーズを練習させる(スライドを利用して日→英、日→穴あきを5秒で、ランダム)

9)聞き取りのポイントとなる大きなクエスチョンをスライドに提示してから聞かせる。

10)次に細かいところを問うYes/Noクエスチョンを5問スライドで出す(共通テストの近似スタイル)。

11)サイトラ練習(ペア。立っておこない終わると座る)

12)内容理解(またスライドに設問を出して=共通テスト風、答えさせる)

13)リスニング3(15秒で設問をブラウズ、2項対立のレクチャーを聞いたあと、会話の2人がディベートをおこなう。このあたりで生徒はだんだん自分の意見はどちら寄りかを考え始める)

14)内容理解(共通テスト風Q&5択回答をスライドする。1問のみ。)

15)Why because カンバセーション活動

・トピックをじゃんけんで勝ったパートナーが言う。相手が答えると、why とたずねる。相手がまた答えたら、またwhy という。これで回答が深まる(のか?)

16)生徒をグループにしてアカデミックディス

カッション

・まずマインドマップなどを使って考えを整理させる

・アイデアをシェアさせる

→教員がYes/ No 意見を板書かなにかでまとめてあげる

17)ディスカッションをおこなう

18)45秒スピーチ(エッセイスタイルでひとりで話す。ライティングの前段なので雑でもよい)

19)パートナーに質問をさせる。(why など20秒。交互におこなう)

20)ライティング(100字で書かせる。10分で。英検準一級レベル)

21)ペアで交換して音読させる

22)読み終わったら机の上におく

23)ポジティブなコメントをしあう(単語、文法は指摘しない)  活動終了。