台湾の紅白歌合戦
東アジア諸国には、”お正月”を旧暦(太陰暦)で祝う国が多い。
”春節”と称して、コロナ前には、アルー国軍団が大挙して訪日...
”爆買い”が有名になってたりもしました。
今回は、台湾とアルー国のそれぞれの紅白歌合戦で話題になったことを書いてみようと思います。
《台湾》
言わずと知れた”チョーがつく親日国”
今、その台湾では、”日本の女子高生たち”の話題で持ちきりなんです。
その女子高生たちというのが...
京都橘高校吹奏楽部(写真は台湾の双十節:台湾の建国記念日に出演時のもの)
もう、ご存じの方も多いと思いますが、まだ知らない方も多いかと思いますので、お話します。
彼女たちは、あくまで”どこにでもいる一般の女子高生です”
その彼女たちは、今、決して大げさではなく、世界的な人気を博しております。
そのきっかけとなったのが...
2018年に参加した米国のローズパレード
ローズパレードとは、毎年お正月に行われるアメフトの”ローズボウル”を記念して開催されるマーチングパレード。
アメリカ中のマーチングバンドと世界から参加を認められた10か国程度のマーチングバンドが参加する世界最大級のパレード。
いいですか...覚悟して観てください。
1回でも見たら...”橘病”に罹ります。
今、コロナのように世界中で、”橘病”が蔓延しつつあります。
ー橘病ー
ステージ1
2018年のローズパレードの京都橘高校のマーチングを観ると、観るのを止めれなくなる。
ステージ2
YouTubeのサイドバーのお勧め動画に上がってくる京都橘高校のマーチングを観ずにはいられなくなる。
ステージ3
気づくと京都橘の同じ動画を繰り返し見るようになる。
...というもの。
ワタクシも立派な橘病患者でございます。
橘関連のYouTube動画は、延1億回を超えているそうです。
今、この動画が、世界中から拍手喝采的な大好評なのです。
ワタクシ...管楽器を演奏したことないので、分からないのですが...
マーチング経験者のお話を総合すると、彼女たちがやってのけていることは、”ありえない”、”異次元な”、”アメージングな”ことの模様。
マーチングは、アメリカが発祥。
当初は米国の軍隊が始めたのがきっかけ。
そのマーチングには、見慣れた、耳にうるさいマーチングファンが手放しに喜んでいる彼女たちの演奏の何が凄いのかというと...
管楽器は、静止した姿勢でも吹くのがかなり大変な楽器。これは男でもかなり大変らしい。
だから、マーチングの演奏って、屈強な軍人が定番な訳。行進しながら管楽器を演奏すること自体、かなりきつい模様...
なのに、彼女たちは、管楽器を演奏しながら、ステップを踏み、ダンスまでやってる!
マーチング経験者が彼女たちのマーチングを観ると...涙なしでは見れないのだそうです。
日頃、どれだけの苦行とも言える練習を積んでいるのか?...を思うと、そして彼女たちの自然にあふれ出る笑顔を見ると涙なしでは観れないそうな。
(彼女たちを観るにつれ感情が高ぶってしまうほど、管楽器を演奏しながらマーチングをするのは大変なことなんだろうね)
そして...この動画を観て、とても感動して「私たちの将来ある子供たちに見せてあげたい!」と
考えた人がこちら...
蔡英文・第14代中華民国(台湾)総統
台湾総統部から「招待するので、双十節にぜひ国民の前で演奏してほしい」旨のメールが京都橘高校に来たそうだ。
当初は”誰かのイタズラだろう”と無視していたそうだけど(そりゃそうだ)...度重なるメールに返事したら本物だった模様w
彼女たちが驚くのも無理はない。通常はこの手の話...国の外交ルートを通じて来るもので、台湾総統部から直接招聘がくるのは異例中の異例なのだから。
そんなこんなで迎えた昨年の双十節(10月10日)。
彼女たちは、立派にその大役を演じ切りました。
大観衆を前に物怖じを全くしていない...そして終始あふれ出る満面の笑顔に台湾中を虜にしてしまいます。
そして、台湾のトップアイドルをも凌ぐ人気者となってしまった...
DMの木花百花さん。
DM(ドラムメジャー)とは、マーチングの指揮者のこと。
DMは、マーチングの”華”ですから...
で、この双十節の演奏で、文字通り”華”になっております。
また、演奏の構成も双十節の”十十”(10月10日)を作るなど、細かい配慮も見せており、高校生とも思えないレベルの演奏を披露しています。
そして...その余勢をかって、台湾の大みそか(旧暦)1月21日の夜に台湾の国民的番組の台湾版紅白歌合戦にゲスト出演を果たしました(録画出演)
この件に関し...
このお方...全く出番なしw
【追記】
2025年のローズパレードに3度目の出場が決定したそう。
その決定過程も前代未聞。
2018年のローズパレードに出場以来、ローズパレードの実行委員会に
「今年は橘はでないのか...?」
「なんで出ないのか...?」
...という問い合わせが毎年殺到している模様。
ローズパレードには、1度出場すると、5年間は出場できないローカルルールがある模様。
なので、本来ならば京都橘がエントリーしようとすれば、2024年のローズパレードに出場申請できたようだけど...コロナ禍でもあり、エントリーは断念したんだろうね。
...で、昨年の秋に、前代未聞な出来事がおきました。
ローズパレード実行委員会の委員長が来日されて、直々に出場のオファーを出したそうだ。
2年後のローズパレードをお楽しみに!