こ〜んに〜ちは〜|´ρ`)ノ
怒りは肝臓に溜め込まれると言われます。
普段から怒りを発散している人はそうでも無いかも知れませんが、怒りを我慢して飲み込む癖のある人は、肝臓に負担がかかっているかも知れません。
リズ・ブルボー著『自分を愛して!』には次のように書かれています。
《肝臓のトラブル》
肝臓はからだの中でも最も大きな臓器です。人間のからだの中で、最も重要で、最も複雑な機能を持っていると言えるでしょう。肝臓は、腸内に、胆汁をはじめとする分泌物を送り込み、消化を助けています。また、ブドウ糖、タンパク質、脂質などの代謝にも関わっています。血液の凝固作用を助け、またからだを解毒する役割も担っています。これらの機能に乱れが見られる時は、肝臓にトラブルが生じていると言えるでしょう。肝臓障害の結果として生じるのは次のような病気です。すなわち、「膿瘍」、「胆石」、「肝硬変」、むかつき、ウイルス性「肝炎」、「黄疸」、「腫瘍」などです。
「気をもむ」、「やきもきする」ことが肝臓のトラブルを作り出します。身のまわりに起こっていることにうまく適応できず、不安になったり、心配しすぎたりすると、肝臓のトラブルが生じてきます。結果を恐れたり、また特に、何かが足りなくなるのではないかと不安になったりする人、新たな状況にうまく対応できないために、多くの怒りや不満を感じる人も肝臓のトラブルを起こしやすいでしょう。肝臓のトラブルは、一方で、その人が落ち込んでいることも意味しています。ただし、当人はそれを意識していません。というのも、それを抑圧しているからです。メタフィジックな見方によれば、肝臓とは抑圧された怒りの貯蔵庫です。肝臓のトラブルを持っている人は、怒りを表現することができない人であることが多いようです。攻撃された場合、自分に力がないと感じ、やり返すことができないのです。怒りをあらわにする人たち、コントロールを失ってしまう人たちに対して違和感を感じます。というのも、自分自身は、怒りを表わさないためにものすごい努力をしているからです。しかし、心の中では、悲しみや恨みを感じています。あまりにも長いあいだ自分を押さえ込んでいると、それが怒りとして爆発するのではなく、肝臓の発作として現われるのです。
肝臓の主要な役割は、からだのさまざまな機能を調整することです。したがって、肝臓にトラブルが生じているということは、あなたが、人生のさまざまな側面を調整できずにいる、ということを意味しています。さまざまな出来事、さまざまな人たちに適応する代わりに、あなたはそれらを批判し、変えようとし、その結果、内なるエネルギーをブロックしてしまっているのです。あなたは頭の声に耳を傾けすぎています。あなたが怒ってばかりいるのは、相手の立場に立つことができないからです。いつも自分の方が正しいと思いたいのです。だから、いつも相手から攻撃されていると感じるのです。からだからあなたへのメッセージはこうです。「あまりにも早く結論に飛びつこうとするのではなく、まわりで起こっていることを、よく観察し、自分の中でしっかりと整理してください。あなたはそんなに躍起にならなくても、自分を守るためのあらゆる力とあらゆる手段を備えているのです」
怒りとは
心理学において、怒りは「自分を守るための防衛感情」と考えられています。
自分の尊厳が傷つけられそうになった時や、自分の境界線(パーソナルスペースや価値観)が侵されたと感じた時に、「それは嫌だ」「やめてほしい」と警告を発するためのエネルギーとなります。
つまり、自分自身を大切にするために備わっている重要なアラーム機能です。
また怒りには、第2の感情としての側面もあります。
怒りは突然湧き上がるように見えますが、実はその背後には別の感情が隠れていることが多いとされています。これを「第2の感情」と呼びます。
怒りの奥底(第一の感情)には、多くの場合、次のような感情が潜んでいます。
- 悲しみ(わかってもらえなかった、期待が外れた)
- 不安や恐れ(状況をコントロールできない、何かを失うかもしれない)
- 寂しさや無力感(自分には力がないと感じる)
これらの柔らかく傷つきやすい感情を直接感じるのが辛いため、それを隠して自分を奮い立たせるための防具として「怒り」という強い感情の形をとって表れるのです。
怒りの心身への影響
怒りを外に出すのが苦手な方や、争いを避けるために怒りを感じないようにしている方もいらっしゃるでしょう。
しかし、感情は感じないように蓋をしても消えるわけではありません。
怒りを抑え込み続けると、膨大な心のエネルギーを消費します。
その結果、本来の活力が失われたり、人生の様々な出来事にうまく適応できなくなったりすることがあります。
また、長期間にわたって抑圧された怒りや不満は、行き場を失い、身体の不調として現れることがあります。
東洋医学や心身医学の考え方では、未消化の感情が特定の臓器に負担をかけるという見方もあります。
頭の声ばかりに耳を傾け、心の中の悲しみや恨みを見えないようにしていると、身体が発作や不調という形でメッセージを送ってくるのです。
怒りを増幅させる思考のクセ
私たちは出来事そのものに怒るのではなく、「その出来事をどう解釈したか」によって怒りを感じます。
つまり、多くの場合、怒りを感じる時には、怒りの元になっている「信念」があらかじめ存在しているということなのです。
例えば、「自分のほうが正しいはずだ」「相手はこうするべきだ」という思い込みがあると、相手の立場に立つことが難しくなり、常に周囲から攻撃されているように感じてしまいます。
また、状況をよく観察する前に、頭の中で早く結論に飛びついてしまうことも、怒りや焦りを生み出す原因となります。
このように、よく怒る人は、怒りを発生させやすい思考のメカニズムが、頭の中に出来上がっているということなのです。
怒りと上手に付き合うために
怒りをなくす必要はありません。
大切なのは、怒りに振り回されず、上手に扱うこと(アンガーマネジメント)です。
ここではそれについて解説します。
1. 突発的な怒りをやり過ごす(短期的な対処:その場を乗り切る)
怒りの感情のピーク(アドレナリンが最も分泌される時間)は長くは続かない(約1分)と言われています。まずは衝動的な行動や発言を防ぐことが最初の一歩です。
- 6秒ルール:強い怒りを感じてから、理性を司る前頭葉が働き始めるまでに約6秒かかるとされています。カッとなったら、頭の中でゆっくり1から6まで数を数えたり、全く無関係な言葉(例:「今日の夕飯は何にしよう」など)を思い浮かべたりして、最初の6秒をやり過ごしましょう。
- タイムアウト(物理的に離れる):怒りの対象(人や状況)が目の前にあると、どうしてもヒートアップしてしまいます。「少し頭を冷やしてきます」と一言伝え、別の部屋やトイレに行くなどして物理的に距離を置くのが非常に効果的です。
- グラウンディング:深呼吸をしながら、「足の裏が床にしっかりと触れている感覚」や「今目の前にある物の形や色」など、今の身体の感覚や視覚情報に意識を意図的に向けることで、頭に昇った血を落ち着かせましょう。
2. 怒りの正体を紐解く(中期的な対処:思考のクセを知る)
落ち着きを取り戻したら、なぜ自分がそこまで怒ったのかを客観的に分析しましょう。
- 自分の「べき(Should)」の境界線を知る:怒りの多くは、「こうあるべき」「普通はこうするべき」といった、自分が無意識に持っているルールや価値観(=信念)が破られた時に発生します。自分が何を大切にしているのか、どこまでなら許容できるのかという「自分の境界線」を知ることで、怒りの理由が明確になってきます。
- 紙に書き出す(ジャーナリング / ノートワーク):怒りや不満を、言葉を選ばずに思いのまま紙に書き出しましょう(後で破って捨ててしまって構いません)。感情を文字にして外に出す(外在化する)ことで、脳内の情報が整理され、「私はこんなことを悲しんでいたのか」と冷静に客観視できるようになります。これは結構効果的で、頭がぐるぐるしている時はこれをすることで、落ち着きを取り戻すことができます。
3. 根本的なアプローチ(長期的な対処:体質改善と表現)
怒りを溜め込みにくい、あるいは適切に外に出せる心身を作っていくことが重要です。
- 「第一の感情」をケアする:怒りの下には「悲しみ」「不安」「虚しさ」、そして「疲労」などが隠れています。睡眠不足や空腹、慢性的な疲れが溜まっていると、心に余裕がなくなり、怒りの沸点(閾値)が極端に低くなります。まずは自分自身を労わり、十分に休ませることが一番の特効薬になることも多いのです。
- アサーティブ・コミュニケーション(適切な自己主張):怒りを我慢して黙り込むのでもなく、相手を攻撃するのでもなく、自分の気持ちや要望を適切に伝える技術です。「(あなたは)なぜそんなことをするの!」と相手を主語にするのではなく、「(私は)そう言われると悲しいから、やめてほしい」と「私(Iメッセージ)」を主語にして伝えることで、摩擦を減らしながら感情を伝えることができます。
怒りの解消とは、感情を無理にコントロールして消し去ることではありません。
我慢すればそれは肝臓に溜め込まれ、やがて肝臓の病気として表面化してきます。
大切なことは、怒りの奥にある自分の本当の願いに気づき、それを適切な形で扱ってあげることです。
怒りを他者にぶつければ、それは害でしかありませんが、適切な形で解消することができれば、状況をより良い方へと変えていく力にもなるのです。
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