なんとなく断髪・襟足好きのためのようなブログ

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散髪や襟足に関する小説などなんとなく書いています。

25 新学期始まる

(3) 学年集会

 全体の始業式が終わると、2年生、3年生はそれぞれ学年全員が入れる広さの実習室に移動して学年ごとでの学年集会が始まった。
 学年主任の慶野が前の教壇に立ち、今年度の2年生の年間の行事予定などの説明が始まった。
 実習室での理奈の席は最前列だ。
 理奈は、教壇の慶野の説明を聞きながら慶野の髪型をじっと観察していた。
 理奈の席からは慶野の右サイド前方からの髪型が良く見えている。
 慶野の右サイドのこめかみは、耳たぶの高さで毛先がとがった感じに整えられている。
 耳まわりの髪は、耳が全部露出するように丸くトリミングされている。
 慶野が説明のために横を向くと、理奈からは慶野の右サイドの耳後ろから襟足にかけての髪が見える。
 耳後ろから襟足のラインは刈り上げずに生え際に沿って綺麗にU字型に切り揃えられている。生え際だけが短く刈り上げっぽくなっている。
 生え際の外側のおくれ毛はトリマーで綺麗に処理されていて少し青白く見えている。
 前髪は、不揃いな感じで眉が見える長さで自然に前に垂らしている。
 慶野は、新年度ということで、ここ数日の間にカットしたようだ。
 慶野は、少しふっくらした体型で、黒髪で太く硬い髪質なので、この髪型がよく似合っている。
 なのでここ数年はずうっとこの髪型を維持している。
 また、前方の窓際には、2組担任の三原が立っている。
 三原は、説明をしている慶野の方を注目している。
 理奈の席からは三原の右サイドの髪型が良く見えている。
 理奈の席から見ると、三原の右サイドの髪が前下がりのラインで綺麗にパツンと切り揃っているのがわかる。
 また、襟足は、生徒のスクールボブの刈り上げと同じ長さで綺麗に刈り上げられている。
 襟足の刈り上げの感じや生え際の産毛が綺麗にトリミングされているところから、三原の髪も切りたてといった感じだ。
 慶野も松原も三原も、新年度ということで、ここ数日の間に美容室に行ってカットしたのだった。

 次に、服装、髪型等について生活指導の柳先生から説明があります。
 慶野が教壇から降りて、代わりに柳が教壇に立ち、説明を始めた。
 柳の髪型は、肩下10センチぐらいのロングの黒髪を後ろで一つに束ねている。
 柳の髪型は、3学期の終業式前と特に変わっていないが、1年前の入学式の時から比べるとかなり伸びていた。
 2年の担任団の中で唯一ロングヘアだ。
柳「制服の冬服、夏服の着用期間ですが、今年も夏は暑くなることが予想されるので、5月20日の月曜日から夏服の着用を認めることになりました。」
柳「ただし、6月2日までは移行期間ということで、冬服の着用も認めます。6月3日からは全員夏服になります。」
柳「また、10月1日から10月14日までは冬服への移行期間ということで、夏服、冬服両方の着用が認められます。」
柳「厳寒期のコート、黒色のストッキングの着用は、12月2日から2月28日までとなります。」
柳「ただし、いずれの場合も、その時の気候等の関係で、開始・終了の時期が前後する場合があります。」
 近年の気象事情で従来のように6月、10月できっちり切替わるのではなく、柔軟に対応しているのだ。
柳「次に、2年生の今年度の髪のカット日の予定ですが、このようになります。前のバワーポイントの画面又は配布しているプリントを見てください。」
 実習室の前面のスクリーンにパワーポイントの画面が映っている。
 また、各生徒にも同じ内容が書かれたプリントを配布されている。
 『2024年度2年生、年間カット指定日予定表』
 ・4月1日~4月7日 新2年生3年生始業式前カット指定日(標準仕様)
 ・5月7日~5月12日 カット指定日(標準仕様/夏仕様もオーダー可)
 ・6月10日~16日 カット指定日(夏仕様)
 ・8月21日~9月1日 全学年始業式前カット指定日(夏仕様)
 ・9月30日~10月6日 カット指定日(標準仕様/夏仕様)
 ・11月4日~11月10日 カット指定日(標準仕様)
 ・12月9日~12月15日 カット指定日(冬仕様)
 ・1月13日~1月19日 カット指定日(冬仕様)
 ・2月17日~2月23日 カット指定日(冬仕様)
 ・3月29日~4月7日 新2年生3年生始業式前カット指定日(標準仕様)
となっている。
 これから1年後の始業式前のカットまで9回分のカットの期間が指定されている。
 よく見ると、7月にはカット指定日がない。
 これは、規定の間隔だと、7月15日~7月21日がカット指定日となるところだが、7月19日が終業式となり、以降夏休みに入るため、カット指定日にはならなかったのだ。

柳「今年度大きく変わったことが3点あります。」
柳「1点目は、スクールボブの夏仕様は、6月10日~16日のカット指定日からになりますが、この時期から暑くなることが予想されますので希望者は5月7日~5月12日のカット指定日から夏仕様をオーダーすることができます。」
柳「2点目は、昨年度から認められましたサイドの内側の刈り上げは、5月7日から10月6日までの間でオーダーすることができます。」
柳「3点目は、これまでは、本校の生徒が利用できるのは小倉美容室尼曽根学園内店(通称学園美容室)と小倉美容室本店でしたが、今年度から小倉美容室本店の隣にあるバーバーオグラも当学園の生徒のカットに協力していただけるということで利用できることになりました。」
 これは、カット指定日の混雑緩和のために小倉美容室の系列店であるバーバーオグラも協力してくれることになったのだ。
「バーバーオグラってたしか床屋さんじゃないの?」
「使えるって言っても、床屋さんに行くのはちょっと・・・」
「男の人がいっぱいいてる中でカットされるのってちょっと恥ずかしいわ。」

「どうせこの髪型にするだけだから、私はあまり気にならないわ。それに刈り上げは床屋さんの方が上手かも。」
「本店に行った時に本店が混んでたらバーバーオグラでもいいかも。」
「顔そりとかもやってくれるのかしら。」
 実習室内のあちこちから小声でひそひそと話し声が聞こえる。
柳「みなさん静かに。」
柳「今年度の衣替えの時期、髪のカット指定日の説明は以上です。」
 説明が終わり、柳が降壇した。
 この後も今年度の行事等の説明があり、学年集会は終了した。

 4月8日始業式の日の夜、303号室内、
 尼曽根学園では、学年が変わっても、寮室の変更はない。
 よほどのことがない限り、3年間同じルームメイトで過ごすことになっている。
有紀「2組になったわ。」
倫「私も2組だから有紀と一緒だね。」
京「私は1組だから理奈と一緒ね。」
理奈「また2人ずつに分かれたね。」
有紀「三原って、服装や髪型のこと厳しいの?」
倫「去年も2組で三原だったけど、全然そんなことなかったわ。」
有紀「だったらよかった。」
理奈「1組の松原先生はどうなの?」
有紀「うーん、ちょっと厳しいかも、気を付けた方がいいわ。」
理奈「そうなんだ。」
京「ちゃんと校則を守ってたら大丈夫だよ。」
倫「京は真面目だから担任が誰でも大丈夫だよ。」
有紀「けど、柳が生活指導ってのがやばいね。」
理奈「そうね、気を付けなきゃだね。」

 こうして、生徒たち、教員たちも新学期に向けてカットを終えた状態で気持ちを新たに新年度が始まったのだった。

 

つづく