今回は2冊 ![]()
「神の手」 久坂部 羊 著
同題名の「神の手」は望月諒子 著 で小説を書く人の話だったが、
こちらは医者の話。では天才外科医の話か、と思ったら少し違う。
冒頭から現在の医療崩壊について鋭い論評が始まり、
全く同感。
医者は治療以外のことに忙殺されすぎであり、
もっと医療アシスタントを増やし、分業化する事が必要である。
制度の改悪により、医師の大都市集中も地方の医療衰退に
拍車をかけている。
今はすっかり立ち消えになった感すらする安楽死がテーマであり、
これはなかなか鋭い医療ドラマかと思われた。
しかし、中盤以降は医療現場から少しずつ離れて行き、
何やら奇怪なサスペンス模様に。
医師会の解散?
まずあり得ないし、カンタンに事が運びすぎた。
死人続出もキナ臭さがプンプン。
主人公も不倫でゴタゴタで最後は全く影が薄くなってしまった。
かろうじてラストは医療の原点回帰で締めくくったが、
本の中で成立してしまった安楽死法のあと片付けは
そのままで、課題がたくさんある。
サスペンスよりその点を突き進めて欲しかったなぁ。
「それからはスープのことばかり考えて暮らした」 吉田 篤弘 (著)
う~む、好きな人にはこの空気感がいいのかもねぇ。
読んでる最中、
特段、サンドイッチも食べたくならないし(実は好物)
スープも飲みたくはならなかった。
ひとつ気になったのは
「その細い指がサンドイッチを作るのに最適。
指の型がパンに着かないから・・」という件があったんだけど
タバコを吸う人だったのでタバコの臭いのするサンドイッチを
連想してしまった
残念![]()

