今回は、投資の意思決定についてNPV法を紹介させていただきます。
経営者は常に投資の判断を迫られていると思いますが、そのような場合にできるだけ定量化することで客観的に判断することができます。

 

 NPVとは「Net Present Value」の略で日本語訳は「正味現在価値」です。
例として、期間は5年で機械などを購入して新たに新製品の製造を開始するとします。
手順としてはまず、

 

① 営業利益の計算
5年分の売上から費用を控除して営業利益を求めます。 
② 税引後利益の計算
営業利益に法人税率を乗じた金額を控除します。
③ フリーキャッシュフローの計算(FCF)
②で求めた金額に減価償却費を足し戻し、投資額を差し引きます。
④ 現在価値の計算
③で求めた金額を資本コスト(中小企業の場合は年率5%程度と思います。)で割り戻す。

 

 以上の方法で計算した正味現在価値がプラスであれば投資決定をします。複数のプロジェクトがあれば金額が大きいものに投資をすべき判断となります。実際の計算は細かい論点がありますが、考え方は上記のとおりです。

投資は当初の計画どおりに利益を生まないことはありますが、過去の回収できない費用は埋没原価となります。その都度、投資計画を見直し撤退するのか、さらに投資をするのかを見極めるために当初の意思決定を形にしておくことは重要だと思います。

 

山本富彦税理士務所&株式会社アンドリュウ
  
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