高校時代だか大学時代だか、ある休日の昼間。
お母さんが不在だったから、お父さんがわたしに言った。「お昼ご飯作ってよ」
わたしは面倒だったし、作れる自信がなくて言った。「でもわたしが作るとぐちゃぐちゃになるし」
やろうともせずに諦めた非家庭的なわたしを、後で父と母は嘆いていた。
社会人になる前だか、なってすぐだか、ある休日の昼間。
確かお父さんの病気が発覚したあとだけど、お父さんは家で仕事してた。
当時はもう彼氏にご飯を作ってあげたりしてたから、そこそこ要領よくなってて、ご飯作りも面倒がらず進んで作った。だけど味が薄かった。
「薄いけど、病気だしこの方が身体にはいいかもね」お父さんはちゃんと食べてくれた。
今。
相変わらず料理は下手くそ。よく旦那に指摘される。ムッとする。
だけど、大半おいしいと言って食べてもらえる。
少なくとも、料理を待っててくれる人がいる前で面倒がることはなくなった。
今だったらお父さんにもお母さんにも、いろいろ作ってあげたい。実家では出なかったけど旦那のリクエストで作るようになった料理とか、食べさせてみたい。なんて言うかな。
たぶん味が濃くても薄くても好みじゃなくても、ちゃんと感想言って食べてくれるんだろうな。
なんか急に、「お父さんとあれやっとけばよかった」って思うことがある。
もしおじいちゃんになるまでお父さんが生きていたら、できていそうな何気ないこと。結婚式に参列してもらう、孫の顔を見せる、たまに実家に帰ってお酒を飲む。一緒に走るのもいいな。
普段全然お父さんのこと想ったりしないくせに、たまに急に後悔して、泣きます。
今日も突拍子なく思い出しちゃった。おやすみなさい。
#お父さん
お母さんが不在だったから、お父さんがわたしに言った。「お昼ご飯作ってよ」
わたしは面倒だったし、作れる自信がなくて言った。「でもわたしが作るとぐちゃぐちゃになるし」
やろうともせずに諦めた非家庭的なわたしを、後で父と母は嘆いていた。
社会人になる前だか、なってすぐだか、ある休日の昼間。
確かお父さんの病気が発覚したあとだけど、お父さんは家で仕事してた。
当時はもう彼氏にご飯を作ってあげたりしてたから、そこそこ要領よくなってて、ご飯作りも面倒がらず進んで作った。だけど味が薄かった。
「薄いけど、病気だしこの方が身体にはいいかもね」お父さんはちゃんと食べてくれた。
今。
相変わらず料理は下手くそ。よく旦那に指摘される。ムッとする。
だけど、大半おいしいと言って食べてもらえる。
少なくとも、料理を待っててくれる人がいる前で面倒がることはなくなった。
今だったらお父さんにもお母さんにも、いろいろ作ってあげたい。実家では出なかったけど旦那のリクエストで作るようになった料理とか、食べさせてみたい。なんて言うかな。
たぶん味が濃くても薄くても好みじゃなくても、ちゃんと感想言って食べてくれるんだろうな。
なんか急に、「お父さんとあれやっとけばよかった」って思うことがある。
もしおじいちゃんになるまでお父さんが生きていたら、できていそうな何気ないこと。結婚式に参列してもらう、孫の顔を見せる、たまに実家に帰ってお酒を飲む。一緒に走るのもいいな。
普段全然お父さんのこと想ったりしないくせに、たまに急に後悔して、泣きます。
今日も突拍子なく思い出しちゃった。おやすみなさい。
#お父さん