コーヒーの花


刻の止まったあの場所は
今でも僕を待っている
誰も知らない・・・
誰も気付かない・・・
ただ、僕だけを待っている

君と居たあの丘の桜は
花びら舞い散り薄紅の衣を纏う
笑顔の君が僕を迎える

刻が止まるあの場所は
いまだに僕を誘(いざな)う
誰も見えない・・・
誰も聞こえない・・・
ただ、僕だけに起こる幻

君と居たあの丘の桜も
新緑を纏う御神木
心地よい君の声が僕に囁く

あの場所に桜はもう無いのに
何故?
僕に見えるあの桜は
幻なのか今でも僕を誘う
君に会いたい・・・

君と居たあの丘の桜は
花びら舞い散り薄紅の衣を纏う
笑顔の君が僕を迎える

まだ側に行けない・・・
それでも
僕は君に会いたい・・・