今日、後輩とX線の干渉について6時間議論した。
6時間・・・。
随分、熱くなったが優秀な後輩に色々と教わっている時間のほうが長かったかもしれない。

私の研究室は院生+学部で5人だ。
一般的な研究室よりは人数は少ないだろう。しかし、情報分野と合同なのであわせれば、そこそこの人数になる。

今の時期、4年生は基礎的な実験をしている。らしい・・・。あまり彼らに関心がないので、具体的に何をしているのかまでは、察知していない。
もちろん、優秀な後輩とはM1の後輩のことである。
今度、某大学で出張講演をするらしい。
てーしたもんだ。

彼を優秀と感じる瞬間は多々あるが、一番は学校で学んだこと、つまり本を使って勉強したことが、自分の研究や日々の生活にリンクできていることである。これはなかなか難しいことである。
企業の人間もこんなタイプの人間は喉から手が出るほど欲しいのではないだろうか?

紙に正解を書くことに必死になり、本質よりも記憶に頼って、勉強してきた私には彼の姿勢に心から尊敬の念を抱く。

例えばである。

地球は大きな磁石である。
ということは、金属バットで素振りをしまくれば、その金属バットにも誘導起電力は発生するはずである(笑)みたいな話を談笑していたとき、彼は紙とペンを持ち、実際にそれを計算してやってのけた。確か乾電池の1/1000の起電力が発生する。

彼の回答を見れば、どのようにして解いたかは理解はできるが、私は一から解くのはたぶん、無理だろう。
問題集に問いに慣らされているため、それを超えた発想ができないからだ。

彼の姿勢から、勉強をするという意味が少し見えた気がする。