taboo | 緋ノ響馨

緋ノ響馨

実話綴の緋と演技性の獣,響.

真っ暗で 隣の部屋は何も見えない
「存在の意味を教えて」
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月明かり 風に揺れるカーテン
「僕が壊したんだ」

暗くて怖かったから
傍に居て欲しかったから
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晒されて 貴女の細い指を思い出す
何度も肩を抱き締めて
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禁断の 隣の部屋は誰も居ない
僕は此処には居られない
たとえこの身を引き裂いても (許されない)
部屋の隅で爪を噛んで居たひと
美しかった貴女はもう居ない

2005.7.20